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国産じゃないだと…?"伯方の塩"の原料は外国産なんです|食べ物雑学

伯方の塩の原料に関する雑学

「は・か・た・の・しお!」

今回の雑学テーマは、このフレーズのCMでお馴染みの「伯方の塩」についてである。よく誤解されているが、「はかた」とは福岡の「博多」ではない。瀬戸内海に浮かぶ「伯方島」のことを指しているのである。

伯方の塩は食卓に欠かせない調味料として買う人も多いと思うが、ここで気になる噂を聞いた。なんと伯方の塩の原料は、実は日本産ではないというのだ。

にわかには信じられない。伯方島の塩なのだから、周辺の海水から作っているのでは? つまり、原料は国産のはず…。

一体どういうことなのだろう。気になる詳細を調べてみた!

【食べ物雑学】伯方の塩の原料は?

伯方の塩は海外の塩と日本の海水によって作られていた。

【雑学解説】伯方の塩はメキシコとオーストラリアから原料を輸入している

映像はおなじみの「伯方の塩」のCMである。映っている海の景色はおそらく伯方島のある瀬戸内海のものだろう。当然、この海の塩を売っていると思っている人が大半のはずだ。

しかし、調べてみると、伯方の塩の原料はメキシコとオーストラリアから輸入していることがわかった。この場合の原料とは「天日海塩」。つまり、海水を日に干して作った塩のことである。

これだけ聞くと、海外の塩をそのまま袋に詰めて売っているの? と思ってしまうが、そうではない。伯方の塩の製造過程ではこの天日海塩を日本の海水で溶かしてから、再び塩として結晶化させるそうだ。

筆者は専門家ではないので、塩を海水で溶かして再び塩にするという過程にどんな意味があるのかはわからない。この製法になったのには理由があるらしい。詳しくは以下のとおりである。

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伯方の塩ができるまで

日本の塩作りは本来、海水を蒸発させて塩分を抽出させる方法で行われていた。しかし、海水を蒸発させるために火を使うと莫大なエネルギーを必要とする。

そこで考案されたのが、いわゆる「塩田」だ。太陽の力を借りて自然に蒸発させる方法である。

伯方島も1806年から塩田を開発していたそうだ。だが、時代が変化していくと塩田での製造は非効率ということになり、化学工業的に塩を作りましょうという政策が行われた。それが1971年の「塩業近代化臨時措置法」である。

この政策によって従来の塩田で塩を製造することは許されなくなった。ただし、従来の方法でやりたいという人たちも大勢いたようだ。

そこで従来の方法で製塩する条件として提示されたのが、当時から輸入されていた「メキシコ・オーストラリア産の原塩(天日海塩)」を使うこと。そうして誕生したのが「伯方の塩」だ!

現在ではメキシコ・オーストラリア以外の原塩を使っても大丈夫とのこと。しかし、製造元の伯方塩業は品質と安定供給のために今でも輸入産地を変えずに作っている。

うーむ、伯方の塩の原料が海外産だったことも驚きだが、まさか過去に製法をめぐる苦労があったとは…。筆者の地元は伯方島に近いので、地元史の勉強をすると伯方島の塩田が必ず出てくる。上記のいきさつを知って、なんだか感慨深い…。

ちなみに、原料の塩は海外産でも、いったん日本の海水に溶かしていることから「原産国は日本」になるそうだ。ややこしい…。すでに伯方の塩を好んで使っている人は安心の国産塩としてこれからも愛用していこう。

【追加トリビア】塩には賞味期限がない

塩の話題ついでにもう1つ雑学を紹介したい。それは塩には賞味期限がないということである。

みなさんも自宅の食塩のパッケージを確認してみてほしい。賞味期限の記載がないと思う。

これは塩は基本的に腐ることがないので、食品衛生法で賞味期限を省略しても可と定められている。湿気などで固まってしまうことはあるが、基本的に塩は時間が過ぎても、品質の低下はしないのだ。

ただし、塩コショウのように他の成分が混ざっているときは、当てはまらないので注意してほしい。

トリビアまとめ

今回はあの有名な「伯方の塩」についての雑学をお届けした。

筆者の地元は伯方島の近くとはいったが、海外産の原料を使っているとは初耳だ。身近な場所のことについては案外、知らないものである。

みなさんも地元の特産品などがあれば、その歴史について学んでみるのも面白いかもしれない。思いのほか、意外な事実が見つかるかも…?

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