五輪の歴史

8千羽のハト!1964年東京オリンピックの開会式で放たれたハトの数がヤバい。

1964年の東京オリンピックの開会式では8千羽のハトが放たれたという雑学

「平和の祭典」として開催されるオリンピック。なかでも大会の幕開けを告げる開会式は、国の威信にかけておこなわれる。その開会式でかつて必ず目にしていたのが、ハトを空に放つセレモニーである。

1964年の東京オリンピックの開会式でも、秋晴れの空に多くのハトが放たれている。この記事では、1964年の東京オリンピックで放たれたハトと、オリンピックの開会式についての雑学をそれぞれご紹介する。

【オリンピック雑学】1964年の東京五輪の開会式では8千羽のハトが放たれた

マッチョ課長
1964年の東京オリンピックの開会式で空に放たれたのは、 日本鳩レース協会の関係者たちが、2年がかりで全国の会員から集めた8千羽のハトだったんだ。
新人ちゃん
2年がかりで8千羽…規模のデカい話っすね…。

【雑学解説】まるで映画なみ!東京五輪で放たれたハトがスゴい

まるで映画なみ!東京の空を乱舞したハトの数がヤバすぎ。というトリビア

1964年東京五輪。ハトの数…。確かにヤバすぎる…。

戦後の復興の象徴とされる東京オリンピックが開催されたのは、昭和39年のことである。メイン会場となった国立競技場では10月10日に、オリンピックの開会式がおこなわれた。

当日は、オリンピックの開幕を告げるにふさわしいきれいな秋晴れの空がひろがった。

開会式では、日本選手団の団長をつとめた小野喬(おのたかし)主将が選手宣誓をおこない、最後に自らの名前を告げると、東京の空に8千羽のハトがいっせいに放たれた。

東京オリンピックの開会式で空に放たれたのは、 日本鳩レース協会の関係者らが2年がかりで、全国の会員から集められたもの。実際の映像をご覧いただきたい。映像の最後のあたりに収録されている。

新人ちゃん
こりゃ想像以上にスゴい光景っすね。ビビってる人もいるじゃないっすか。

オリンピックの影響もあってか、オリンピック後に子供たちの間では、伝書鳩ブームが巻き起こったとされる。日本のあちこちで、多くの鳩が空を飛びまわったに違いない。

かつてのオリンピック憲章では、大会の開会式でハトを放つセレモニーをおこなうことが明文化されており、それが義務付けられていた。現在では、2004年のオリンピック憲章以降、ハトに関する記述は削除されているという。

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【追加雑学①】東京オリンピックの開会式では灰色のハトが大活躍。

1964年の東京オリンピックの開会式で空に放たれた8千羽のハト。オリンピックの開会式で放たれるハトといえば、白のハトを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。

しかし、1964年の東京オリンピックの開会式で飛ばされたハトは、白のハトではなく、灰色のシマバトという種類だった。一般には灰色や黒いハトの方が、白いハトよりも体が強く、飛ぶのが上手で知能が高いとされているらしい。

そのため、開会式で放たれたのは、日本鳩レース協会の関係者が集めた灰色のシマバトだったのだ。また1964年の東京オリンピックでは、新聞の速報の手段としても伝書鳩が活躍したのだという。

マッチョ課長
ちなみに一般的によく見かけるハトは、ドバトとキジバトの2種類らしいぞ。

白っぽく見えるハトもいるように見えるが、その多くが灰色のハトだと確認できるだろう。また開会式のセレモニーだけではなく、オリンピックの速報を伝えるためにも、各新聞社は伝書鳩を使用していたそうである。

インターネットなど普及してない時代、ハトは通信の手段としても重宝されたのである。時代を感じさせるエピソードだ。

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【追加雑学②】聖火台で起こった悲劇のハプニング…その名も「ハト丸焼け疑惑」

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1988年ソウル五輪の聖火点灯

1988年に開催されたソウルオリンピックの開会式。メイン会場となる競技場の聖火台に、聖火を点灯するセレモニーが行われた際のことである。

その際、開会式で使用された聖火台にとまった白いハトが、あろうことか逃げ遅れてしまい、聖火台に点火した巨大な炎によって、まる焼けになってしまったのではないか、との疑惑がもちあがった。

題して「ソウルオリンピック・ハト丸焼け疑惑」である。「平和の祭典」の開幕を告げる開会式で、平和の象徴とされる白いハトが丸焼けになったという、あってはならない疑惑がもちあがったのだ。関係者はさぞかし肝を冷やしただろう。

新人ちゃん
平和の象徴が平和の祭典で焼けたら笑い話どころじゃないっすよね。

この映像は当然ながら、世界中に配信されてしまった。この疑惑について、ソウルオリンピック組織委員の関係者は、聖火台に聖火が点灯する際、ハトは事前に飛び去ったとの弁明を発表したという。

だが、オリンピック関係者の声明を真に受ける者は少ないようだ。2012年に、米・タイム誌が「史上最悪の五輪開会式」として、ソウルオリンピックの開会式を第1位にあげた。その理由は世界中に配信された「ハト丸焼け疑惑」が影響しているようである。

この疑惑を教訓にしてか、1994年にアメリカで開催されたリレハンメルオリンピックからは、本物のハトを飛ばすことがなくなったという。

「平和の祭典」のオリンピックでもちあがった、平和の象徴とされるハトの「丸焼け疑惑」。何とも間の悪いこのハプニングは、オリンピックの黒歴史のひとつと言えるかもしれない。

マッチョ課長
あえて本物のハトを飛ばす必要もないし、相当数のハトを準備するのも大変だろうから、この選択は間違っていなかった思うぞ。

雑学まとめ

8千羽のハト!1964年東京五輪の開会式で放たれたハトの数がヤバい。という雑学まとめ

1964年東京五輪。開会式にて整列する様子。

1964年の東京オリンピックの開会式で空に放たれた8千羽のハトと、オリンピックの開会式のハトにまつわる雑学をご紹介してきた。

世界の注目を集めるオリンピック。大会の開幕を告げる華やかな開会式では、既定のセレモニーの他に、目を背けたくなるような黒い疑惑も生じていた。2020年の東京オリンピックの開会式では、どんな演出が凝らされるのだろうか。無事に成功してほしいものである。

マッチョ課長
上記の『ハトまる焼け疑惑』も悲惨だが、昔のオリンピックではハトを撃つ射撃競技を行っていたこともあるんだ。
新人ちゃん
え?平和の象徴を狙って撃ってたんっすか?!そりゃ完全アウトっすわ…。

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