スポーツは楽しい! 流す汗は気持ちいいし、上達の実感はなにものにも代えがたい! それに交友関係も広がるし、礼儀作法を学ぶことだってできる。本当に非の打ち所がない。だから自分の子どもにも好きなスポーツをさせよう! 将来一緒にプレーできるといいな…!
…そう思っていた時期はたしかにあった。しかし、いざ子どもにスポーツを習わせようとあれこれ見ていたら、避けようのない現実にぶち当たる…。めちゃくちゃお金がかかる!
月謝などはまだいい。必要な用具は消耗品。真剣にやればやるほど、交換のペースもあがる…。シューズ一足で、お父さんの一月分の昼食代を越えてしまう…。これは…習いはじめたら、私のおこづかいがカットされてしまう…。
これに関しては、プロ選手だって同じだ。消耗品を購入したり、遠征費を自分で払っている選手だっているのだ。
しかし! プロには強い味方がいる! そう、それはスポンサー。マイナースポーツなんかでは、「スポンサー集めが大変」とよく聞くと思うが…実は、スポンサーも「使ってくれるチーム集めが大変」なのをみなさんはご存じだろうか。
ということで今回はスポーツ界のスポンサーに関する雑学を紹介していこう!
【スポーツ雑学】ワールドカップはナイキとアディダスの戦い?
【雑学解説】ワールドカップのスポンサー争い、勝者は?
スポンサー側は自社製品を身に付けて試合に出場してもらい、製品をアピールしてもらう。選手側はその代わりに用具などの提供や、様々な金銭的サポートをしてもらえる。こうすることでWin-Winの関係を築いている。
サッカーワールドカップは世界で最も人気のあるスポーツイベントである。そこで自社が提供したユニフォームなどを使ってもらい、レプリカユニフォームなどのグッズ販売をすることは莫大な利益を生む。
ならば当然…スポンサーとしては一人でも多く、一国でも多く自社の製品を使って、広告塔…もとい…アピールをしてもらいたいわけだ。
ナイキとアディダスの戦いとは「製品を使ってもらえる選手・国」を集める戦いなのだ!元々はアディダスの独壇場ともいえた市場ではあったが、近年はナイキの台頭が目覚ましい。
ロシアワールドカップでは全選手の65パーセントの選手がナイキのスパイクを履いていた。その8年前の南アフリカワールドカップでは50パーセント以下だったことを考えたら、すごい伸びだ…。一体いくら利益が出たのだろうか…。
一方のアディダスは出場国32ヶ国中12ヵ国にユニフォームを提供し、こちらはアディダスに軍配。日本代表もアディダスにユニフォーム提供を受けて激闘を繰り広げていたぞ!
気になる売り上げでは…ナイキが圧勝! アディダスの売り上げ利益が約2,800億円に対してナイキはなんと…約4,800億円! これはツバルという国のGDP(国内総生産)を上回っている! 国が買える利益だぞ…。
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【追加雑学①】ナイキ躍進のきっかけとは!?
サッカーブランドといえばアディダスという人も多いと思うが、なぜここまでナイキが躍進してきたのだろうか。
それは2008年に、アメリカの企業であるナイキがイギリスのサッカーブランドであるアンブロを買収し、ヨーロッパ市場に進出したからである。ちなみにアンブロは、元サッカー日本代表の遠藤保仁選手が愛用していたことでも知られているぞ。
アンブロを足がかりにしたナイキのマーケティングは成功し、それまでの南米や東欧の国々だけでなく、フランスやイングランドなどの強豪国と契約することができたのだ。
【追加雑学②】ワールドカップの公式球はずっとアディダス
上記のように説明したが、アディダスにはナイキの侵入を許さない分野が存在する。それはワールドカップ公式球。1970年のメキシコワールドカップから現在に至るまで、ずっとワールドカップ公式球はアディダスが提供している。
おそらくみなさんが「サッカーボール」といわれて思いつく、白い六角形と黒い五角形がかたどられたあのボールは、アディダスが初めてワールドカップに提供した「テルスター」というボールのデザインなのだ!
「サッカーボールといえばこれ!」というデザインがもうできてしまっているので、なかなかこの分野にナイキは進出できないだろうな…。
雑学まとめ
サッカーワールドカップのスポンサー争いについての雑学を紹介してきた。私たちがプレーに感動している裏で、そんな熾烈な戦いが繰り広げられていたとは…
サッカー界の二大巨頭であるリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドもそれぞれナイキとアディダスを愛用しており、これからサッカーを観戦するときには選手のスパイクなんかに注目してみるとおもしろいかもしれない。
その試合の本当の勝者…誰が一番おいしい思いをしているのかがわかるかもしれないぞ!