スラムダンクといえば歴代最高のマンガとも呼ばれる、高校バスケットボールを題材としたマンガ。主人公の桜木花道は、バスケの素人でありながら、その類まれなる身体能力を活かし、湘北高校を全国大会へと導いていく。
筆者もスラムダンク大好きだが、誇張なしに何度読んでも泣ける。しかも号泣してしまう。わかっていても泣けるのだから、すさまじいパワーがあるマンガだ。さて、このスラムダンクというタイトルの「スラム」。どういう意味なのか気になったので、今回の雑学で調べてみた。
【スポーツ雑学】スラムダンクのスラムとは?
【雑学解説】スラムダンクは力強く叩きつけるダンクシュートのこと
スラムは「叩きつける」の意味だ。「ダンク」はそのままダンクシュートのことだ。直訳すると「ダンクを叩きつける」だが、実は「スラムダンク」というダンクシュートの種類がある。
まず、ゴールリングに直接、両手でボールを叩きこむことをダンクシュートというが、スラムダンクはそのなかでも、周りに相手チームのディフェンスがおらず、確実に決められる状況でのダンクシュートのことだ。
バスケットボールで一番オイシイ場面だといってもいいだろう。インターセプト(相手ボールを奪い取り、マイボールにすること)からの速攻で、ダンクをたたきこむ! してやったりで、観客席も拍手喝采だ。
といっても私は身長が足りないので、そんな機会が訪れても、ゴール前で立ち止まってジャンプシュートか、スラムダンクの主人公・桜木花道お得意の「庶民シュート」のどちらかしか選択肢がないが…。
スラムダンクの登場人物たちは高校生でありながら、湘北のキャプテン赤木をはじめ、多くが軽々とダンクを決めているが、あんなことは現実ではありえない…。まあマンガだからある程度のフィクションは許容するとしよう。
ちなみにダンクは、それ単体では「浸す」というニュアンスの言葉で、激しいダンクシュートの意味とはそぐわない言葉なのだ。
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【追加雑学①】バスケの背番号が4番からはじまる理由
バスケの選手の背番号を何度みても、4番以前の1~3番を付けている選手を見つけることはできない。なぜだろうか? 実はしっかりとした理由がある。
審判の出すサインと関係あり、たとえばフリースロー1本のときは、審判は指を1本立てる。またスリーポイントシュートや3秒オーバータイムなどを示すときは、審判は3本指を立てる。
つまり、1~3の数字は、審判が試合の中でサインとしてよく使う数字だから、選手のことを示していると勘違いしないよう、紛らわしさをなくすため、はじめから背番号に1~3は使用しないのだ。
ちなみにこれはあくまで国際ルールの話であり、NBAでは普通に1番を付けている選手もいるので、ご留意を。
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【追加雑学②】本当に強かった!スラムダンクの山王工業のモデル
漫画「スラムダンク」のなかでは絶対王者として描かれ、圧倒的な存在として湘北に立ちはだかった山王工業。そのモデルとなった能代工業は、なんとマンガよりも強かったのだ。
この能代工業、何度も全国でタイトルをとり、1998年には、3年連続三冠という史上初の快挙を達成している。三冠とは、1年間で「国体」「全国高校選抜(ウィンターカップ)」「高校総体(インターハイ)」の3大タイトルを制すること。つまり、9回連続で全国制覇を達成したのだ。
レスリングの吉田沙保里並みの強さである。ちなみに、このときの能代工業には、あの日本人初のNBAプレーヤー・田臥勇太がいたことでも有名だ。
以下の動画は、田臥勇太の高校最期の試合である。やはり高校時代からレベルが違う…。
雑学まとめ
スラムダンクについての雑学、いかがだっただろうか。
スラムダンクのスラムは「叩きつける」の意味だ。マンガのなかで何度もダンクを叩きつけるシーンが出ているが、まさにあの豪快なイメージ通りの意味の言葉だ。
さらに「スラムダンク」とつなげると、周りにディフェンスが誰もいない独壇場で決めるダンクシュート、という意味になる。
このように豪快なダンクを思わせる「スラムダンク」というタイトルなのに、最後、桜木花道が山王工業戦で決めた決勝点は、普通のジャンプシュートであることが、なんとも意外性があって面白い。
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