今回の雑学テーマは「カンチョー」だ。筆者にとって、カンチョーとは、親しい人との挨拶である(著者は女性である)。
父親が教えてくれたさまざまな物事の中で、最古の記憶にあるのが「カンチョー」である。おはようのカンチョーからおやすみのカンチョーまで、ことあるごとに親子兄弟を交えてカンチョーしていた。(母親だけは冷めた目で見ていた気がする。)
さて、このカンチョーだが、調子に乗ってやり過ぎると罪に問われかねない。筆者のようなカンチョー愛好家の諸君には、ぜひ頭に入れておいてほしい。
【面白い雑学】「カンチョー」は暴行罪になるかも。
【雑学解説】過度なカンチョーは暴行罪になるぞ
カンチョーとは、両人差し指だけ突き出した形で両手を組み、その人差し指を他人の肛門めがけて突き刺す行為である。子供の頃、カンチョー遊びをした方も多いであろう。
なぜだか無駄に楽しいカンチョー行為だが、大人になってもついついこれをしてしまう方は、ご注意願いたい。なぜなら、カンチョーは暴行罪に問われるケースもありうるからである!
暴行罪というと、「相手に暴力をふるったことによって問われる罪」というイメージかもしれない。しかし暴行罪というのは、「他人の体に向けて有形力の行使をした時点で成立する罪」なのである。
有形力というのは「物理的な力」という意味だ。つまり、何かしらの物理的行為を他人に行い、相手に苦痛や損害を与えてしまった時点で、罪に問われてしまうというわけなのだ!
ちなみに傷害罪とは、暴行を加えて相手を負傷させてしまったときに問われる罪状のことである。つまり、カンチョーで相手の肛門を傷つけてしまえば、傷害罪に問われてしまう可能性だってあるのだ!!
問題を起こさないよう、今後は相手にカンチョーをしたくなった場合は、「カンチョー、ひと刺しよろしいでございましょうか?」と尋ねたほうが良いのかもしれない。
またカンチョーは、衣服越しとはいえ他人の肛門に触れる行為である。異性にカンチョーをすると、セクシャルハラスメントや強制わいせつ罪に問われることもある。こちらにも、注意しておこう。
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【追加雑学】外国人にカンチョーするとマジで切れられることも
筆者の育った家庭では、カンチョーはごく日常的な愛のこもったコミュニケーションであった。そんな筆者にとってカンチョーとは、ごく親しい人間関係の中で行う一種の愛情表現でもあるのだ。
20代前半、筆者にはイタリア人の彼氏がいた。飲みすぎてゲロを吐く失態を見られたり、病気で下の世話をさせたりと、かなり自分自身をさらけ出すことができる相手であった。
ある日、急に愛情があふれだした筆者は、彼に向って「カンチョー!!」とやってみた。一応ソフトに、軽く指がめり込むくらい。
彼は怒った。今まで怒ったことのない、常に笑顔で温厚な彼が、「What?!!」と叫んだ。慌てて「日本では、これは身内のあいさつみたいなもんだから」とフォローしたが、「二度とするな」とくぎを刺された。
30歳手前の頃には、スイス人の彼ができた。上記のイタリア人はわりとおとなしい冗談の通じない相手だったが、こちらは関西人っぽいノリの良いタイプである。衝動が抑えきれず、やはりカンチョーをしてみた。
再び「What?!!」と返された。怒られなかったが、変な趣味を持っていると勘違いされた。外国人にカンチョーはおすすめしない。
韓国人にはカンチョーしてもいいかもしれない
カンチョーはインターナショナルなものと信じていた筆者だが、個人的経験上、カンチョーは日本独自の文化であるという結論に至った。ネット上で、外国人のカンチョーに対する反応を見ても、やはりその結論は正解のようで、小学生相手にガチ切れした人もいるようだ。
しかし、日本以外にもカンチョーを愛する民族がいたようである! ご近所の韓国では、カンチョーは「トンチム」という名で存在するらしい。日本語に訳すと「うんち針」。このネーミングセンス、嫌いじゃない。
「カンチョー」の雑学まとめ
カンチョーについての雑学、いかがだっただろうか。カンチョーは暴行罪に問われかねない行為なので、カンチョーをする相手とタイミングには見極めが必要である。さらに、これを行う際にはまず相手に一言かけるのが、大人のカンチョーマナーではなかろうか?
また、韓国人以外の外国人に、ジョークでカンチョーをするのもおすすめしない。カンチョーは愛好家の間だけで楽しむのが、正解なのかもしれない。