その見た目だけでなく、滑空する姿までよく似ている、ムササビとモモンガ。テレビで滑空中の映像を見ただけでは、なかなか判断が難しいのではないだろうか。
ムササビなのか? モモンガなのか? そもそもどこかに違いはあるのだろうか。
今回の雑学記事では、ムササビとモモンガの違いや見分け方について解説していこう!
【動物雑学】ムササビとモモンガの違いとは?
【雑学解説】ムササビとモモンガの基本的な違いは?
まずは大きさである。ムササビの方が大きい。そして滑空距離も、ムササビの方が遠くまで飛ぶことができるようだ。
目の大きさは、体の大きさに対する目の割合がモモンガの方が多く、ムササビと比べるとくりっとした大きな目をもっている。
そして大きな特徴である、手足を広げたときの風呂敷のような部分、「飛膜(ひまく)」のサイズにも違いがある。モモンガの飛膜は前足と後ろ足のあいだにあるが、ムササビは首と尾の部分まで広がっている。
ムササビの方が、手足を広げたときの面積が格段に広いのである。
ムササビについて
ネズミ目リス科リス亜科ムササビ属に属する哺乳類の一種である。日本の固有種であるムササビは、本州・四国・九州に生息するという。
大きさは、頭胴長(とうどうちょう・全長から尾の長さを引いた長さ)27〜49センチ・尾長(びちょう・尾の根元から尾端までの長さ)28〜41センチ・体重700〜1,500グラムほどである。日本に生息するネズミ目としては、在来種内で最大級であるといわれている。
ムササビは通常約100メートル、最高で約160メートル滑空できるようだ。鳴き声は動画で聞いてもらいたい。「グルルルー」というように聞こえるのが、ムササビの鳴き声である。
モモンガについて
ネズミ目リス科リス亜科モモンガ族に属する小型哺乳類の総称である。
大きさは、体長14〜20センチ・尾長10〜14センチ・体重150〜220グラムほどである。ムササビと比べると遥かに小さい。またモモンガの滑空距離は通常約20〜30メートルで、風に乗ったときでも約50メートルほどと、やはりムササビにはおよばない。
鳴き声は動画で確認してほしい。モモンガは威嚇しているときや甘えているときなど、感情によって鳴き声が違うようだ。
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【追加雑学】ペットとして飼えるのはモモンガ
ペットショップでも見かけることが多い、フクロモモンガ。一方、ムササビはどうだろうか。
実は、ムササビは鳥獣保護法により、個人で飼育することは禁止されている。例外として、鳥獣保護員なら保護されたムササビの里親になることは可能なようだ。
フクロモモンガは小さいときから育てると人によく懐き、手に乗ったり、食事も与えたりすることができるようになる。クリクリの大きな瞳に、愛らしい動き。人気急上昇中なのもうなずける可愛さである。
雑学まとめ
ムササビとモモンガの違いについての雑学を紹介してきた。ムササビとモモンガはとてもよく似ているが、体の大きさや鳴き声など違いは多々ある。しかし映像などで見た場合、一瞬で判断するのは少し難しいかもしれない。
今までムササビとモモンガが混同していた人も、ペットショップに行った際モモンガがいたら、じっくり観察してみると楽しいかもしれない。
あまりの可愛さに、無意識に購入して連れて帰ってきてしまった、なんてことも起こり得るかも…?
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