アンチエイジングという言葉が流行っているため、さまざまな老化防止グッズや化粧品、食べ物などが世の中に氾濫している。しかしその前に、日々無意識にしている呼吸こそが、実は老化の一番の原因であるのはご存知だろうか?
これを知ると知らないでは、これから先の老化へのスピードが変わってくるといっても過言ではないだろう。
今回は、アンチエイジングアドバイザーの資格をもつ著者が、呼吸について解説していこう!「いつまでも若々しくありたい!」と願っている全ての人にお伝えしたい雑学だ。
【人体雑学】老化の一番の原因は呼吸
【雑学解説】老化の原因は活性酸素が増えるから
我々は日々呼吸することで、大量の酸素を体内に取り入れている。そのうちの約2%が活性酸素になるといわれている。
この活性酸素は殺菌力があり、体内の細菌やウイルスを撃退する役割をしてくれている一方で、増え過ぎてしまうと、正常な細胞や遺伝子をも攻撃してしまうのだ。これが、活性酸素によって体が酸化する状態、つまり体が錆びて老化が進む理由である。
【追加雑学①】老化を防ぐためには良質な呼吸が重要
では、呼吸をしなければ老化を防げるのか?! というわけにはもちろんいかない。人間は、呼吸により酸素を取り込むことで、栄養素と結びつきエネルギーを生み出す。その回数は1日に2万回、年間にすると約730万回にものぼる。
これが悪い呼吸であれば、その効率がダウンし、体に負荷がかかって老化を誘発する。
良質な呼吸をするか否かで、老化や健康に大きな差が出るというわけだ。
良質な呼吸とは?
では、良質な呼吸とはどのような呼吸のことなのか? 鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐き出すこと。つまり、深い呼吸が質の高い呼吸といえるのだ。
NHKの「酸素パワーを使って呼吸ビューティー(2017年8月24日放送)」でも説明されていた「呼吸力」。鼻の頭にティッシュペーパーを付けて、1分間の呼吸を数えるというもの。
これでティッシュペーパーの揺れる回数が少ない人は、深い呼吸ができているということである。深い呼吸は心身共に落ち着いていて、不安度が低く、アンチエイジングにも繋がっているという。理想は1分間に15回以下がちょうど良いとされているので、試してみよう!
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【追加雑学②】老化を防ぐためには口呼吸にも気を付けて!
本来呼吸は鼻でするものである。それを口ですることで、虫歯や歯周病、風邪を引きやすくなるなど、さまざまな悪影響を引き起こすことは周知のことだろう。
鼻で呼吸するということは、顔の細やかな筋肉を知らず知らずのうちに使っていることになり、顔の血行が良くなり、顔全体が引き締まるなどの嬉しい効果が多々ある。
一方、口で呼吸を続けていると、顔の筋肉が少しずつ衰えていき、フェイスラインが崩れてしまう恐れもあるのである。
口呼吸で体内の乾燥が進むことで、お肌までもカサカサになり、老化へのスピードは進行するばかりなのだ。
さらにもっと恐ろしいことには、体内の酸素循環が不十分になり、細胞の活性に必要な酸素が足りず、細胞自体に元気がなくなって老化が進行するといわれているのである。
このように体の様々なところに弊害をきたしてしまう口呼吸。だから鼻呼吸の習慣をつけることが大切なのである。
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雑学まとめ
今回は、呼吸と老化に関する雑学をご紹介した。呼吸は無意識で行っているため、無関心になりがちだ。真のアンチエイジングをしたいのであれば、まずは日々の呼吸に関心をもってほしい。
花粉症やアレルギー性鼻炎などで鼻呼吸ができている人が少ない昨今、一日の中で何回かは呼吸に注視して、鼻を意識し、良質な呼吸をしてみてほしい。呼吸の良し悪しの影響は、想像以上に大きいものであることを知っておこう。