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童話作家・アンデルセンの生涯がつらすぎ。苦難に満ちまくってます…。

雑学カンパニー編集部

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童話作家アンデルセンの人生は苦難に満ちていたという雑学

ニューヨークにあるアンデルセン像

古今東西を問わず、文豪の人生それ自体が小説のごとく波乱に満ちたものであることが多い。

国際恋愛の先駆けだった森鴎外・度重なる自殺未遂とスキャンダルで常に世間を賑わせた太宰治・クズなエピソードには事欠かない借金王の石川啄木…。

なかでも群を抜いて苦労の多い人生を送った不遇の作家が、あのアンデルセンである! 「みにくいアヒルの子」・「マッチ売りの少女」・「人魚姫」など、子供の頃に読んだ人も多いだろう。

祖国デンマークでは国民的な詩人として敬愛されている、童話作家のアンデルセン。彼がいったいどのような苦難を味わったのか、雑学としてお教えしよう!

【歴史雑学】童話作家・アンデルセンの生涯は苦難に満ちていた

秀吉くん
アンデルセンっていったら、いろんな童話書いた人っすよね。僕、『人魚姫』読みながら興奮したもんっすよ。
信長さん
あの話のどこに興奮する要素がある?…ところで、アンデルセンの生涯は、悲惨な家庭環境・挫折の連続・失恋続きと苦難の連続だったということを知っているか?
秀吉くん
え!マジっすか?!

【雑学解説】波乱万丈なアンデルセンの生涯

見ている方が心が折れそう…波乱万丈なアンデルセンの生涯についてのトリビア

それでは、アンデルセンの人生における苦難エピソードを見て行こう!

家庭環境が悲惨

アンデルセンは1805年、現在のデンマークで3番目に大きい都市オーデンセに生まれた。父親は貧しい靴職人、母親もこれまた貧しい洗濯女だが信仰心はあつかった…というと、いかにも清貧なイメージをもつかもしれない。

しかし実際は、祖父と父親は精神病を患い、祖母はものすごい虚言癖で、母親はアルコール中毒という、イメージを超えるハードモードな家庭環境だったのである!

見方を変えれば、こんな環境から逃れるために空想好きになり、それが高じて作家になったともいえるが、それにしたってこんな家庭はごめんだ!

信長さん
家族全員がアレの中で生きていくには、空想の中に身をゆだねていくしかなかったのかもしれないな…。
秀吉くん
なんかもう切なすぎて泣けるっす…。

オペラ歌手の夢

11歳で父親を亡くしたアンデルセンは、母親が再婚して家庭に居場所がなくなったこともあり、学校を中退して自立を決意する。

最初の挫折は15歳の時。コネも金もないのにオペラ歌手を目指して、首都コペンハーゲンを目指したのだが当然ながら夢は叶わず

「インパクトが大事だよね!」とばかりに、王立劇場のプリマドンナの前で帽子を振り、歌って踊ってみたものの、頭のおかしい物乞いだと思われて相手にされなかったそうだ…。

その後、運よく王立音楽学校の校長に気に入られ、声楽を学ぶ大チャンスがめぐってきたのだが、すぐ声変わりが訪れたため、またしても挫折!

とにかくオペラ歌手になりたくてなりたくて仕方なかったアンデルセン、度重なる挫折の末、とうとう選ばざるをえなかったのが作家の道だったのだ。

秀吉くん
数々の名作を生み出してるのに、夢破れて消去法で作家になったんっすね…なんかショックっす。

失恋の連続

【アンデルセン】失恋の連続についてのトリビア

アンデルセンは生涯にわたって恋多き男だったのだが、全て失恋に終わっている。

初恋は24歳の時。相手は同級生のお姉さん、リーボア・ヴォイクト。そこそこ脈はあったのだが、当時駆け出しの無名作家であるアンデルセンとの将来は不安定…と、極めて現実的な理由でふられてしまった。まあそうなるわな!

信長さん
遅咲きの恋…あっけなく散ったな。

次のお相手は、オペラ歌手の夢破れたアンデルセンを見出し、大学にまで行かせてくれた恩人ヨナス・コリンの娘、ルイーゼ。

家族ぐるみの付き合いではあったものの、なにしろその恩人は政治家! いくら才能ある若者といえど出自の違いは譲れなかったらしく、娘は別の男性と結婚してしまった

3人目のお相手は、イェニー・リンドという当時の有名ソプラノ歌手! 私生児でありながら叩き上げで国民的な歌姫の地位を勝ち取った女性。

今回はルイーゼの時の二の舞にはならない…かと思いきや、ここで立ちはだかったのが年齢の壁だった! 当時38歳だったアンデルセンを、23歳のイェニーは良き兄としか見てくれなかった…。

秀吉くん
『良き兄』…これ地味にキツイワードっすよね…。

こうしてアンデルセンは、数々の実らぬ恋を経験した結果、生涯独身を貫いたのだ!

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【追加雑学①】アンデルセンは空気が読めない?

アンデルセン、実は空気が読めないというトリビア

そんなアンデルセン、芸術家にありがちなタイプというべきか、空気が読めない疑惑がある!

先述の失恋の原因は、アンデルセンの将来性のなさ・平民のなかでも最下層の出自・年齢が違いすぎだとされているが、実は他にも原因があったらしい。アンデルセン、なんとラブレターに自伝を書いて女性に送りつけていたというのだ!

信長さん
これはラブレターに一番書いてはいけないことだぞ…。

「いやいや、自伝もらって嬉しいか?」とまともなツッコミを入れてくれる人はいなかったのだろうか…。

他にも、離婚協議中で全くそれどころじゃない作家仲間の家に(誘われてもいないのに)遊びに行き、「お前とっとと帰れや!」という無言の圧力にも構わず、何週間もご機嫌で滞在していたそうだ。もはや嫌がらせだが、もちろんアンデルセンに悪気は微塵もない。

【追加雑学②】アンデルセンは極度の心配性

数々の挫折と失恋を乗り越えてきたアンデルセンに、もはや怖いものなどないのでは? と思うが、彼が最も恐れていた事態がある。それは…生き埋めにされること!

ヨーロッパは土葬のため、仮死状態で埋葬されてしまうという悲劇がよく起こったようで、アンデルセンはこれを何より恐れていた。

夜はベッドの脇に「死んでません、寝てるだけです」と書いた紙を枕元に置き、外出時も「死んでません、気絶してるだけです」と書いた紙をポケットに入れるのが習慣だったそうだ。「死んでないから埋めないでね!」アピールがすごすぎる!

秀吉くん
『気絶してるだけです』って書いた紙、実際に気絶した時に見つけてもらえたらいいっすけど…。

子供なら微笑ましいかもしれないが、もちろん大人になってからのエピソードである…。

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アンデルセン

今回は、アンデルセンについての雑学を紹介した。どんな作家でもインパクトのある不幸エピソードの1つや2つはあるものだが、アンデルセンの場合、生涯にわたって不幸が途切れないのがすごい。

また、さらにすごいのが、どんな苦難にもめげないアンデルセンのタフな心である。悲惨な家庭環境で強靭な精神が培われたのかもしれないし、空気読めないエピソードを鑑みると、逆境だとわかっていなかった可能性も十分考えられる。

いずれにしても、何だかんだで生前に名声を獲得し、70歳で死去した時はほぼ国葬に近い厚遇を受けた。現在も世界トップクラスの童話作家として知られているのだから、どんな苦労も無駄ではなかったといえるだろう。

信長さん
アンデルセンが亡くなったときには、当時の王太子や各国大使、一般市民から浮浪者までがその葬式に並んだそうだぞ。
秀吉くん
たった一人の女性に愛されるってことはなかった人生でも、みんなに広く愛された人生を送ったんっすね。ちょっとホッとしたっすわ。

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