バスケットボールのゴールには、ゴールだけでなくバックボードも備え付けられている。しかし、あのバックボードはそもそも何のためにあるのだろうか?
バンクショットといって、あのボードにぶつけてシュートを決めるシュート方法もあるが、シュートを決めるだけなら、ボードに当てなくてもできる。何か、深~い理由が隠されているかもしれない。
というわけで今回は、バスケゴールのバックボードについての雑学をご紹介しよう!
【スポーツ雑学】バスケゴールのバックボードは何のためにある?
【雑学解説】バスケゴールのバックボードは観客の妨害を阻止するため
バスケットボールが誕生したのは1891年。当時はバックボードはなく、ゴールは丸裸の状態だった。ゴールといっても体育館の2階部分の手すりに、カゴをとりつけただけのシンプルなものだった。
バスケットボールは、野球ができない冬場でも楽しめるスポーツがほしいという理由から考案されたスポーツであったため、体育館を使用したのだ。ちなみにこのときの体育館のゴールの高さが、現在のバスケットゴールの高さの基準となっている。
2階の手すりに括り付けられているので、2階から観客が手や足を伸ばせば、簡単にボールに触れられてしまう。「これはなんとかせないかん!」というわけで、大きな板をつけてガードしたのだ。
ということで、深いとはいえないが至って合理的な理由で付けられた。
今のバスケットボールはゴール自体が独立しているので、ボードがなくても観客が触ることはできない。そのため、ガードするという意味はないかもしれない。
しかし、もしかしたら長い棒を使って妨害してくる輩がいるかもしれないので、万一のために立ちはだかっているのは、心強い。
【追加雑学①】当初のバスケットボールのルールを紹介
バスケットボールのルールは当初、13の決まりしかなかったのだ。とても少ない。
レフェリーも覚えるのが楽で助かっただろう。その内容を2つ紹介する。
第1条
「ボールはサッカーボールを使用し、片手あるいは両手で、どの方向へもパスしていい。」
なんと当初はバスケットボールは存在せず、代わりにサッカーボールを使用していたそうだ。
バスケットボールは前提として、考案者のジェームス・ネイミスさんが、ボールを持ったまま走ってはいけないスポーツを作ろうとして考案した種目。これはボールを持ったまま走ると、ラグビーのようにラフプレーが多く生じるので禁止しようと考えたからだ。
そのためにラグビーボールではなく、手に持たないサッカーボールを最初は使用したのだ。
第3条
「プレーヤーはボールを保持したまま走ることはできない。また、ボールをキャッチした地点からパスしなければならない。かなりのスピードで走っているときにボールをキャッチした場合、もし、ストップしようと努力しているならば、一・二歩程度は許されることもある。」
現ルールのトラベリングの原型となったルールのようだが、それにしても「一・二歩程度」とは、なんともアバウトなルールである。
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【追加雑学②】バスケゴールはもともと、桃を収穫するカゴだった
体育館に括り付けられていた当初のゴールは、桃を収穫するためのカゴを使っていた。これが「カゴ=バスケット」となり、バスケットボールという名称になったのだ!
カゴを使っていたということは、ゴールが決まるとスポンとカゴにボールが入ったままの状態になってしまう。そのため、当時はゴールが決まるたびに、はしごを使ってボールを取り出していたのだ。
なかなか、めんどくさい…。網になってくれて良かった。
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【追加雑学③】バックボードを無視するかのようなスーパープレイ
体育館の2階にカゴを括り付けていた当時ではありえない、バックボードの後ろからシュート決めるスーパープレイだ。
どうやったらそんなシュート打てるんだよ!?
雑学まとめ
今回は、バスケゴールのバックボードについての雑学をご紹介してきた。
バスケットボールのゴールにバックボードが付いているのは、観客による妨害を禁止するためなのだ!
観客が妨害するなんてできないだろうと思うかもしれないが、当時のゴールは体育館の2階に括り付けられたものだった。そのため2階から手を伸ばせば簡単に妨害できてしまう作りだったこともあり、設けられたのがはじまりだ。
しかもこのゴールは当初、桃を収穫するためのカゴを使っていたようだ。なぜ桃のカゴなのかはよく分からないが、きっと大きさがちょうど良かったからなのではないだろうか。
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