「ブックオフ」には「B・KIDS」や「B・SPORTS」、「B・STYLE」などの系列店が存在する。一方「ハードオフ」は、名前やロゴがブックオフに似ているため、ブックオフの系列店と思われがちである。実際、ブックオフとハードオフが同一店舗のように、同じ建物内にある場合もある。
しかし、「ブックオフ」と「ハードオフ」は全く別の会社なのだ。一体どういうことなのだろうか? 今回の雑学では「ブックオフ」と「ハードオフ」のややこしい関係についてご紹介しよう。
【生活雑学】「ブックオフ」と「ハードオフ」は別会社
【雑学解説】「ブックオフ」と「ハードオフ」の社長は仲が良かった
「ブックオフ」と「ハードオフ」は名前が非常に似ている。また、「ハードオフ」の1号店は「ブックオフ新潟紫竹山店」の2階にあることも知られている。
「ブックオフ 系列店」のキーワードで検索すると、「ハードオフ」の店舗も出てくる。下の動画のように、店舗が並列していることも多い。
そのため、「ブックオフ」と「ハードオフ」は同じ会社の系列店だと考えるのは当然だろう。しかし、「ブックオフ」と「ハードオフ」は別会社なのだ。なぜ、別会社なのにここまで似ているのだろうか?
実は「ブックオフ」の創業者・坂本孝と「ハードオフ」の創業者・山本善政は仲が良く、もともと「ハードオフ」は「ブックオフ」と共同運営する形で出店されていた。そのため、2つは別会社であるが、ロゴは似せて作られ、照明なども同じなのだ。
ちなみに「ブックオフ」と似た名前の「オフハウス」や「ホビーオフ」は、「ハードオフ」の系列店となっており、かなりややこしい。
「ブックオフ」と「ハードオフ」にはお互いのフランチャイズ店があった
「ハードオフ」は「ブックオフ」と共同で始まった経緯もあり、両社は良好な関係にある。同一店舗のような形の出店が多いのは、「ブックオフ」がフランチャイズ契約をしている「ハードオフ」や、「ハードオフ」がフランチャイズ契約をしている「ブックオフ」があったからだ。
「ブックオフ」が「ハードオフ」のオーナーになっている店や、「ハードオフ」が「ブックオフ」のオーナーになっている店舗があったのである。しかし、「ブックオフ」が家電を扱うようになったため、現在は「ブックオフ」がオーナーの「ハードオフ」はなくなっている。
友好的な関係ではあるが、両社は競合関係になったのだ。しかし、「ハードオフ」がフランチャイズ契約を結んでいる「ブックオフ」は、現在も存在している。
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【追加雑学】「イーブックオフ」と「ブックオフオンライン」はどちらもブックオフの子会社だった
「ブックオフ」の系列の「ブックオフオンライン」というオンラインショップがある。インターネット販売を行うほか、自宅まで出張して買取を行う「ブックオフ」の宅本便サービスを扱う会社だ。
「ブックオフ」のインターネット部門のようだが、かつて「イーブックオフ」という会社も存在した。やはり出張買取やインターネット販売を行っており、商売の形態は「ブックオフオンライン」とかなり近い。
現在は「リネットジャパン」と名前を変えているが、「イーブックオフ」ではあまりに「ブックオフ」に似すぎている。「ハードオフ」のように、名前が似ている別会社なのだろうか?
実は「イーブックオフ」は、もともとは「ブックオフ」の子会社だった。
独立して別会社となったが、元は完全に「ブックオフ」の系列だったのだ。「イーブックオフ」が「ブックオフ」から独立してから、「ブックオフオンライン」が新しくできたようにも思える。
しかし、「イーブックオフ」が「ブックオフ」の子会社だったころから、「ブックオフオンライン」は存在していた。
「ブックオフ」と非常に似た名前の2つの子会社が、商売敵としてネット販売や出張買取をしていたのである。「ブックオフ」と「ハードオフ」の関係とは別の意味で非常にややこしい。
雑学まとめ
今回の雑学では、「ブックオフ」と「ハードオフ」の関係についてご紹介した。かつては「ハードオフ」が「ブックオフ」の筆頭株主だったこともあり、両社はお互いにフランチャイズ契約を結んでいた。しかし、「ブックオフ」が2015年から家電の販売を始めたことにより、関係は変化した。
現在、「ブックオフ」の創業者・坂本孝は退社し、「俺のイタリアン」などの飲食店を出店している。「ブックオフ」が「ハードオフ」のフランチャイズから撤退したこともあり、両社は完全な競合関係になったようでもある。
それでも、「ハードオフ」は「ブックオフ」のフランチャイズをしており、「ブックオフ」の株も多数所有している。まだまだ、両社の関係は続いているのだ。
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