「下を向いていたら、虹を見つけることは出来ない」
これはイギリスの喜劇王チャップリンの名言である。虹は見れたらハッピーになれる、世界共通で幸せの象徴だ。
「虹を描いて」といわれたら、ほとんどの人はカラフルでアーチ型をしたイラストを描くだろう。しかし、世の中にはなんと円状の虹もあるという雑学を耳にした。
サークル型の虹だなんてステキ! なんだか見れたら幸せになれそうな気がする…。どこで見れるの?! 教えてー!
【自然雑学】虹が円状に見える「ブロッケン現象」
【雑学解説】虹は世界共通で幸せの象徴だ!
ブロッケン現象は雲や霧が眼下にあり、背後から太陽の光で対象物の影を映し出していることが条件だ。ドイツにあるブロッケン山でよく見られることから「ブロッケン現象」と呼ばれている。
日本では「御来迎(ごらいごう)」とも呼ばれ、虹の真ん中にある影には阿弥陀如来(あみだにょらい)がいると考えられている。後光を背負った仏さまとは…これはご利益がありそう!
しかし、ブロッケン山は別名「魔女の住む山」ともいわれており,この山で魔女たちが魔王を囲んで宴を繰り広げているという伝説もある。
そして登山者のあいだでは、ブロッケン現象を見た人は翌日死んでしまうという迷信もあるんだとか…。
うそー?! 登山している人はこのキレイな虹のリングを見て感動しなかったの?! 山登りに疲れて虹を見るどころではなかったのだろうか…。 私たち日本人は阿弥陀如来説を信じたいところだ。
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【追加雑学①】ブロッケン現象が現れやすい場所はどこ?
「ドイツに行かなきゃブロッケン現象が見られないのか、残念。」と思っているそこのあなた。私たち日本人でも気軽にブロッケン現象が見られるスポットがあるぞ! それは飛行機の窓だ!
まずは機内で撮影されたブロッケン現象の動画を見てみよう。
自分が乗ってる飛行機の影の周りをぐるっと虹が囲んでいる…! まるで虹で機体が守られているみたいでとてもキレイだ!
これを見るためには2つのポイントがある。
まずは太陽と反対側の窓際の席に座ること。これにより飛行機の影を作ることができる。
そして雲が広がっていること。これにより雲がスクリーンの役割を果たして飛行機の影が映り、円状の虹が見えるのだ!
飛行機の座席なんてトイレの行きやすさくらいしか気にしないという人も、ブロッケン現象が見られる席をゲットして、自然が作るアートを楽しもう!
【追加雑学②】虹は国によっては7色ではない
虹といえば7色。日本人なら誰でもそう思うだろう。しかし、国によっては色の数が違うそうだ。
たとえばアメリカは6色で、ドイツは5色。アフリカのアル族では8色もある一方、南アジアのバイガ族に至ってはなんと赤と黒の2色しかない!
赤はともかく虹に黒ってあったっけ?! もしかして人種によって虹って見え方が違うの?
実は色の数が違うのは虹の見え方が違うのではなく、色を区切っている場所が違うだけだそうだ。バイガ族は明るい色を表す赤と暗い色を表す黒しか言葉がないため、虹は2色らしい。
同じ物を見ているのに色の数が違うとは…なんか不思議だ。ということは、虹は7色と考えず、カラフルなものとして自由に想像していいのでは…?! なんだか虹には無限の可能性があるような気がしてきたぞ…!
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雑学まとめ
今回の雑学では円状の虹「ブロッケン現象」について紹介した。
珍しい虹に対する考え方や色の数は、国によってさまざまだったんだ。しかし、虹が見れたらラッキーと思う気持ちは世界中一緒である。
ブロッケン現象はインスタ映え間違えなし! ぜひ写真に収めて、世界中の人に自慢しちゃおう!
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