頭髪が心もとない人々にとっては、カツラはコンプレックスを解消してくれる大事な相棒なのではなかろうか? ちなみに、筆者の相棒は盛れる乳パッドとアイプチだ。
さて、人はいつかは死ぬ。しかし、最後の瞬間まで大切な相棒と一緒にいたい。もちろん、灰になるときもだ。
しかし、カツラを火葬で一緒に焼くことは禁止されているのだという! 人生における幸福から辛苦までの様々なシーンを共に歩んだカツラ、一緒にあの世に旅立ちたくても、カツラだけは地上に残らなければならないのである…。
今回はそんな、ちょっと悲しい雑学をご紹介していこう。
【面白い雑学】火葬でカツラを焼くことは禁止されている
【雑学解説】カツラを火葬すると環境汚染の恐れがある
人生最後の大舞台というべきお葬式。この世での生を全うし、あの世へと旅立つ盛大なお別れ会。
その〆ともいえる火葬のとき、カツラは外さなければいけないのだ!
生活の大半を共に過ごした相棒・カツラ。オレたちは常に一心同体。最後の一瞬まで一緒にいたい…共に焼かれてあの世に行きたい…っていうかあの世でもバリバリ必要なんだけど! それが叶わないのはなぜなのか?
実は、カツラに使われている人工の皮膚と毛の原料が問題なのである。
これらは塩化ビニールでできており、これを燃やしてしまうと、ダイオキシンが発生してしまうのだ! ダイオキシン…その名前を聞いた人は多いことだろう。これはほんの少しの量でも猛毒性をもつ物質で、塩素などを含んだ物質が燃えることで発生する。
ダイオキシンは環境だけでなく、人体に対しても悪影響を及ぼす。発がん性や幼児の奇形などの要因とされている、とっても悪いヤツなのだ。
死んだあとも、自分の頭部を絶対に参列者に見られたくない場合、火葬時には帽子を被せて貰うように遺言を残しておくことをオススメする。
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【追加雑学】カツラ以外にも火葬できないものがある
火葬できないものは、カツラだけではない。
目が悪い人の日常生活に欠かせないメガネだって、火葬はできないのだ。小学生時代のあだ名が「メガネザル」という、コテコテのメガネパーソンの筆者は成仏できないかも。
メガネが火葬できないのは、金属が使われているからだ。金属は燃えないので、一緒に棺に入れてはいけないのだ。同じ理由で、ガラス製品もアウトである。
ちょっと意外なところでは、分厚い本も火葬はできない。紙製品って燃えやすいんじゃない? と思われがちだが、実は燃えづらいのである。しかも灰の量が半端ないので、お骨拾いが修羅場と化す。
さらに、スイカやメロンなどの大きい果物も禁止されている。場所を取るし、そのまんま棺に入れる人はあまりいないと思うが、一応理由を説明しておこう。
水分たっぷりで容積のあるこれらの果物はなかなか燃えず、しかも燃え残りが悪臭を放つこともあるのだ。どうしても入れたい場合、小さく切って少量を棺に入れるようにしよう。
ちなみに乳パッドだが、シリコン素材の場合気を付けたほうがいい。燃えづらいものや、塩素を含有しているものがあるからである。
火葬の雑学まとめ
カツラを燃やしてしまうとダイオキシンが発生してしまうので、一緒に火葬してもらうことはできないという雑学をご紹介した。カツラの人は、生前に親族だけにはカミングアウトしておこう。
また、環境汚染の原因になるもの以外でも、燃えづらいものなども火葬時に棺に入れることは禁止されている。あの世へ旅立つときは、なるべくシンプルな飾らない自分でいたいものだ。
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