食べ物をより美味しく食べるために付け合せは欠かせない。
カレーに福神漬けをつけることは当たり前のようになっているが、なぜカレーに福神漬けが選ばれたのだろうか?
今回の雑学記事では外国のカレーと日本の漬物の組み合わせ、その謎を追求したい。カレーと福神漬けの歴史を紐解いていくことで、相性の良さだけでは語れないその理由が判明する。
【食べ物雑学】カレーに福神漬けをつける理由とは?
【雑学解説】カレーと福神漬けの出会いと歴史
カレーと福神漬けの出会いは明治30年代の中頃に、日本郵船の食堂でカレーの付け合わせのチャツネが切れていたため、代わりに福神漬けが使われたことがキッカケだったといわれている。
チャツネとはインドで食されているペースト状の調味料のひとつで 、野菜や果物に香辛料を加えて、漬たり煮込んだりしたものを指す。
福神漬けも色々な野菜を使い、酢・砂糖・醤油の調味料で漬けたものだったため、同じような効果を期待された。
しかし、どうやら証拠となる資料はないとの情報もあったので、真偽は分からない。
福神漬けになったのは、単純に日本人の口にチャツネが合わなかったからという別の説もある。
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【追加雑学①】福神漬けはどうやって生まれた?
福神漬けが生まれたとされる話には諸説ある。
- 1885年頃に山田屋という上野にあった漬物店が開発した。
- 1672年頃に上野寛永寺勧学寮を建てた了翁道覚(りょうおうどうかく)が、食事のおかずとして寮生に振る舞っていた漬物が福神漬けの始まり。
どちらが正しいのかは不明だが、醤油漬けという従来の塩漬けとは違う新しい漬物として噂が広まったことがきっかけで、福神漬けが広く好まれているのは事実だ。
カレーの福神漬けが真っ赤な理由
カレーの福神漬けといえば、真っ赤な福神漬けを思い浮かべるのではないだろうか。
そもそもの福神漬けは、れんこんやだいこんなどの野菜を醤油漬けにした茶色が特徴である。そんな福神漬けを赤色にした理由には2つの説がある。
- カレーのトッピングとして使われていたチャツネの色が赤色だったから合わせたという説
- カレーに茶色の福神漬けを乗せると目立たないため、赤色に着色させて目立つようにしたという説
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【追加雑学②】カレーが日本にやって来たのはいつ?
カレーが日本にやってきたのは、1859年といわれている。イギリスがインドカレーを欧州風にしたものが、日本に伝わったもののルーツとなる。
それから明治5年にカレーの調理法が載っている本が発行された。
さらに明治9年に札幌学校に教頭として着任していたクラーク博士が、生徒たちの栄養状態を改善するためにカレーを使うことにしたエピソードもある。
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【追加雑学③】家でも福神漬けを作れる!
福神漬けといえば市販されているものを買う人が多いだろうが、自分で作ることも可能だ。
材料を漬けて1〜2日で完成する。カレーを作る前に、事前に自家製の福神漬けを作ってみるのも良いのかもしれない。
こちらは福神漬けのレシピ動画だ。
「カレーと福神漬け」の雑学まとめ
今回は、カレーと福神漬けにまつわる雑学を紹介してきた。
カレーと福神漬けの出会いは、チャツネが足りなくなったことがきっかけだった。もしチャツネが十分にあった場合や、代わりに使われた食材が違ったらカレーとお供の組み合わせは大きく変わった。
カレーにふんだんに福神漬けをかけて食べているが、もしこれが生まれていなかったらと思うとなかなか感慨深いものがあるなと思った。