人は人との出会いによって磨かれる…。人間というのは強いようで弱く、人と人とが支えあうことで生きていくことができる。
しかし、これは人間においてだけではない。高価な宝石の象徴であるダイヤモンド。実はこのダイヤモンドという鉱石はダイヤモンドで加工するのだ。
今回の雑学ではそんなリッチな鉱石であるダイヤモンドとその加工について解説する。
【自然雑学】ダイヤモンドを加工するのに別のダイヤモンドを使う
【雑学解説】ダイヤモンドで加工するのは鉱物の中で一番硬いから
ダイヤモンドは天然で採れる鉱石の中で一番硬いというのはあまりにも有名だ。
「一番硬い」ということを考慮すれば、ダイヤモンドを加工するのに別のダイヤモンドを使う理由は想像に難くないだろう。
お店に売っているダイヤモンドのあの輝かしさは、人が加工して作り出している。当たり前だが、あのキラキラした状態で自然界に存在しているわけではない。
一番硬い鉱石なのだからダイヤモンド以外のものはダイヤモンドより硬度が低い。つまり、ダイヤモンドを加工しようとすると逆に加工する側がそぎ落とされていく。
だから、ダイヤモンドはダイヤモンドで加工する。
…ところが!なんと、最近になってダイヤモンドより硬い物質が発見されたという。それがコチラ!
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しかし、上の記事を読んでもらえればわかるように、ロンズデーライトは市場に全く供給されていない稀少な物質であるため、ダイヤモンドの加工に使うわけにはいかないだろう。
やはり、ダイヤモンドの加工にはダイヤモンドを使うしかないのだ。
目には目を、歯には歯を。ダイヤモンドにはダイヤモンドを、というわけだ。
【追加雑学①】ダイヤモンドの加工法
「ダイヤモンドで加工をする」といっても、すべての加工工程でダイヤモンドが登場するわけではない。目的によってはレーザー加工をすることもある。
加工法は大きく分けて3つ。
- ダイヤモンドで加工する方法
- レーザー加工
- イオンビーム加工
「ダイヤモンドで加工するなんて、さすが古き良き職人の技だ!」と興奮している方がいたら申し訳ないが、レーザーやらイオンビームやら現代技術を駆使しまくりである。
大きく削るためにはダイヤモンド加工、薄く表面を削るためにはイオンビーム加工、穴を開けたり裁断するときはレーザー加工、など目的によって加工法を変える。
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【追加雑学②】ダイヤモンドは割れないわけではない
これだけ硬いダイヤモンドだが、硬いからといって、割れないわけではない。なので
というわけではないので注意が必要だ。
ダイヤモンドは炭素原子から成り立っており、その原子同士の結合力が強いから硬い。しかし、この硬さは傷つきにくさといってもいい。
「割れる」のは、とても短い瞬間に強い衝撃を与えると起こる。この瞬間的な衝撃には弱いのである。
雑学まとめ
今回は「ダイヤモンドを加工するのに別のダイヤモンドを使う」そんな雑学を紹介した。
硬いものをそれよりも柔らかいもので加工することは出来ない。ダイヤモンドを別のダイヤモンドで加工する理由は物理法則に則ったとてもシンプルなものだった。
これはよく考えれば自然な発想かもしれない。美しい女性には高価な化粧品が良く似合うし、高級食材には上品な食器が似合う。
一流の素材を際立出せるためにはわき役も一流である必要があるのだ。
最も硬いからといって絶対にダイヤモンドをハンマーで叩いたらいけないよ! 絶対にね。
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