なんだか食欲がない朝・寝坊して弁当のおかずに慌てたとき・仕事で疲れて手っ取り早く何かを食べたいとき…。どんな困ったシーンでも頼りになるヤツ、それが卵だ。
冷蔵庫に卵さえあればなんとかなるし、ぶっちゃけ生でも食べられるからありがたい。
そんな卵、ついつい買い置きする人も多いはずだ。特売になったときは2パックくらいまとめ買いすることもあるのではないだろうか?
うっかり賞味期限が近付いて焦るあまり、加熱してゆで卵にする人もいるかもしれない。だが、それは大きな間違いだ。
以下の雑学を読んで卵を長持ちさせる正しい方法をマスターし、美味しく安全に卵を保存しよう。
【食べ物雑学】卵を長持ちさせる方法とは?
【雑学解説】卵を長持ちさせる方法は「生卵のまま」
卵の白身にはリゾチームと呼ばれる抗菌作用のある酵素が含まれているが、多くの酵素と同様にリゾチームも加熱すると効果がなくなってしまう。生保存が一番長持ちするのである。
また卵の表面には、クチクラ層という保護膜が張っている。水洗いするとこの層が剥がれてしまうので、洗ったりパックから出したりせず、「買ったときのパックに入れたまま」冷蔵保存しよう。
冷蔵庫にはドアポケットに卵専用の「卵ポケット」がついていることが多い。あの穴にせっせと卵を移し替えていた人もいると思うが、できればあれは使わずに冷蔵庫の奥へパックのまま鎮座させるのがおすすめだ。
というのも、卵を長持ちさせる一番の秘訣は「温度変化させないこと」。スーパーマーケットで常温販売している理由も購入後に自宅へ持ち帰る際、温度変化をなるべく少なくするためだそうだ。
冷蔵庫のドアについている卵ポケットでは、ドアの開閉で揺らされるうえに、外気との接触で温度変化が大きくなってしまう。これはなるべく避けたい。
向きにも気を配れると完璧だ。卵は尖ったほうを下にすると長持ちする。丸いほうには空気の入った「気室」があるので、卵黄が殻に近づくのを防ぐことができる。おまけに尖ったほうは殻が厚くて固いので、下にしてもヒビが入りにくい。
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【追加雑学①】賞味期限を過ぎても卵は食べられる?
卵のパックに記載された「賞味期限」とは、生でも美味しく食べられる期限のことだ。つまり、加熱調理するなら賞味期限を過ぎてもまだまだイケる。
日本の養鶏場の衛生管理は素晴らしく、生卵を安心して食べられるのは日本ならでは。海外ではこんなに簡単に生卵を口にできないそうだ。
冬場であればなんと2か月近くは生で食べられるほど保存性のいい食品なのだが、流通過程や衛生管理なども考慮し、パックにはかなり余裕のある賞味期限が記載されている。
卵かけごはんはNGでも、完全に火を通したオムレツやゆで卵ならまだまだ美味しくいただけるのだ。
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【追加雑学②】冷凍卵の賞味期限は意外と短い
ここ最近、生卵を丸ごと冷凍させる「冷凍卵」が流行っている。冷凍させた卵の黄身は水分が抜け、箸でつまめる弾力になるのだ。モチモチした食感にハマる人が続出した。
ただし、殻ごと冷凍庫に入れた卵は、ヒビが入って白身が露出した状態になる。これは衛生的にはあまりよろしくない。生同様、もって1か月と心得よう。
解凍も常温は絶対にNG! 前日のうちに冷蔵庫へ移して解凍し、とにかく早く食べることが大切だ。常温解凍ではサルモネラ菌などが繁殖してしまう恐れがある。
卵の雑学まとめ
今回は、卵の長持ち雑学を紹介した。卵はそのまま命がうまれる揺り籠なので、常温の生状態でも保存が効くように天然の抗菌成分で満たされている。ゆで卵にしてしまうと逆に日持ちしなくなるから、注意しよう。
筆者はうっかり「いつのか分からないレベル」まで冷蔵庫に放置していた卵を、家人が知らずに食べてしまったことがある。
心の中ではスライディング土下座をしたが、何ごともなかったようなので秘密にしておいた。いい子はマネしてはいけない。
もし賞味期限をきれた卵があっても加熱調理すればまだまだイケるのだが、そこから先は自己責任。目と鼻をフル稼働して安全を確かめたうえ、しっかり加熱調理して食べよう!
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