みなさんは、キリンの鳴き声を聞いたことがあるだろうか。キリンは大人しくあまり鳴かないイメージがあるだろう。しかしこのキリン、ひとたび鳴いたら牛と似た「モー」という声を出すという。
本当なのだろうか。牛とキリンは同じ草食動物という共通点があるが、牛の鳴き声はなかなか野太く、キリンがあの野太さで鳴くとは考えにくい。
そこで今回は、キリンの鳴き声についての雑学を調べてみたので、結果をみていただきたい。
【動物雑学】キリンの鳴き声は牛に似ている!
【雑学解説】キリンの鳴き声は「モー」!牛の仲間だった
なぜキリンと牛の鳴き声が似ているのだろうか。
キリンと牛の見た目は全く似ていないが、実は生物学上は同じ分類になる。草食系の動物という括りだけでなく、キリンの生物学上の分類は、鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)ウシ亜目キリン科に分類され、同じウシ亜目に分類される牛とは、親戚関係のような間柄になるのだ。
つまり親戚のような関係だから、鳴き声も似ているという結論になる。
まあ、親戚ということは同じ遺伝子が含まれているということなので、鳴き声が似てしまうのも理解できない話ではない。人間の親戚同士でも、声が似通っていたり目鼻立ちがそっくりだという場合は多い。それと同じことが牛とキリンの間でも起きているようだ。
とはいっても、実際に聞いてみないことには、なかなか実感がわかないと思うので、キリンの鳴き声が収められた動画を紹介する。
いかがだろうか。たしかに牛のように「モー」と鳴くことが分かったであろう。
そもそも、キリンが鳴いているのを初めて聞いたので、新鮮だったという感想がまず一番にきてしまう。とにかくキリンの鳴き声はあの愛らしい外見からは想像がつかない、低く太い声なのである。
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【追加雑学①】キリンの「鳴く理由」が切実だった…
ではキリンはなぜ鳴くのだろうか。私たち人間が声を発するのは、仲間たちとコミュニケーションを取るためである。人間は他の生物と比べて弱い存在であるから、コミュニケーションを取って仲間たちと助け合うのである。
しかし、キリンの場合はコミュニケーションのために鳴いているのではない。実は鳴くことが、食事の際に重要な役割を担っていたのである。どういうことかというと、キリンは鳴くことで声帯を震わせ、誤嚥(ごえん)を防いでいるのだ!
誤嚥とは、食べ物を食べたときに通常なら食道から胃に入り込むが、間違って器官のほうに入ってしまうことである。キリンは鳴き声をだすことで声帯を閉じ、これを防いでいるのである。非常に合理的だ!
【追加雑学②】キリンはほとんど鳴かない
鳴き声を出す理由は分かったが、キリンは実際はどんなときに鳴くのだろうか。思い返してもなかなか動物園でキリンの鳴き声を聞いたことはない。それもそのはず、キリンはほとんど鳴かないのである。
キリンは外敵に襲われたとき・感情が高まったとき・おびえているときに鳴くらしい。つまりストレスのかかる状況では鳴くのだが、それ以外は鳴かないのだ。
ということなので、特に変わったことがない日常生活においてキリンはほとんど鳴かない。動物園のような特に変化のない穏やかな環境では、キリンもストレスを感じにくいため、鳴き声を聞ける可能性は少なくなってしまうのだ。
これが動物園のキリンが滅多に鳴かない、からくりなのだ。
「キリンの鳴き声」の雑学まとめ
キリンの鳴き声は「モー」と聞こえ、牛に似ている。そしてその理由は、ズバリ牛とキリンが親戚のような関係だからである。見た目は似つかわしくない両者だが、生物学上は同じ分類で驚いた。
キリンの穏やかで草食系動物の代表のような顔つきからは、想像がつかない野太い声で鳴くので、一瞬面食らってしまうが、この意外性が面白い!
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