平成が終わる直前の2019年3月に、現役を引退したプロ野球選手のイチロー。日米で長く活躍し、平成最大のスーパースタ-だといっても過言ではないだろう。
そんなイチローだけに、一時期は本人だけでなく、チチローこと父の鈴木宣之やアニローこと長男の鈴木一泰などの家族もメディアに露出していたものだ…って、ちょっと待て。
イチローの本名は「鈴木一朗」なのに、兄がいるだと! 「一朗(一郎)」といえば長男に使われる名前として一般的だが、長男ではないイチローがなぜ「一朗」なのだろうか?
今回の雑学では、「鈴木一朗」という名前にまつわる知識を紹介したいと思う。
【スポーツ雑学】「イチロー」こと、鈴木一朗さんは次男
【雑学解説】イチローが「一朗」という名前になった理由とは?
先ほど名前を挙げたチチローこと父の鈴木宣之は、1970年に工場経営を始めたものの、体を壊して仕事ができず、鈴木一家はピンチを迎えていた。
なんと、その苦境を救ったのが、宣之の父(イチローの祖父)である鈴木銀一。家族を支援してくれたことに対する恩義を感じた宣之は、1973年に生まれた次男に「銀一」から「一」の文字をとって「一朗」と名付けたそうだ。
なお、「朗」という字が使われているのは、「朗らかであるように」という意味だという。
ちなみに、イチローの5歳年上の長男・一泰にも「一」の文字が使われているが、こちらは銀一とは無関係らしい。単に長男だから「一」を使ったものと思われる。
【追加雑学①】イチローの「レーザービーム」の名前は実況から誕生した
イチローといえば、打撃だけでなく守備での活躍もかなり有名であり、その送球は「レーザービーム」と呼ばれている。
この「レーザービーム」の呼び名が誕生したのは、イチローがメジャー1年目となる2001年4月11日のこと。
アスレチックスの打者が打ったヒットをキャッチしたイチローは、一塁走者が狙う三塁に向けてノーバウンドの弾丸送球を繰り出し、見事アウトにしたのだ。
そして、その送球を見た実況アナウンサーのリック・リズが思わず「まるで、レーザービームだ!」と絶叫したことから、イチローの送球を「レーザービーム」と呼ぶようになったのである。
そして、こちらが「レーザービーム」が誕生した瞬間の動画である。
このプレイでイチローの強肩は全米に知れ渡ることになり、メジャーリーグにおける地位を確立したともいえるだろう。
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【追加雑学②】「イチロー」の名前が新種のハチの由来となった
2018年1月、アメリカ・フロリダ州で発見された新種のハチの1種に「Diolcogaster ichiroi」という名前が付けられて話題となった。
発見者であるキューバ出身のホセ・フェルナンデス・トリアナ氏はイチローのファンであり、ハチの名の「ichiroi」は2017年までフロリダ・マーリンズに所属していたイチローからとっていたのだ。
命名に際して、同氏は「残念ながら、マーリンズの新しい経営陣はイチローを残留させず、多くのファンがガッカリした。
他の球団が世界のヒット王にキャリアを続ける機会を与えてくれることを願っています」と述べている。
マーリンズ退団後は、マリナーズで引退まで現役を続けたイチロー。その活躍をみて、同氏もきっと喜んでいたに違いない。
雑学まとめ
今回は、イチローこと鈴木一朗さんが次男であるという雑学をご紹介した。
おそらく、日本でもっとも有名な「一朗(一郎)」さんであるイチローの名前の由来は、少し意外なものであった。
個人的には、長男に「一」が付いているのだから、次男には銀一から「銀」をとって「銀二」にすればよかったのでは? と思うのだが…。
とはいえ、「イチロー」という馴染みのある名前だからこそ、日本人には覚えやすく、多くの人に愛されたのかもしれない。
イチローには指導者として第2・第3のイチローを生み出してほしいが、そのときには「ジロー」・「サブロー(すでにいるが)」という愛称で登録しても面白いかも!?
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