ジャンボジェットといえば、アメリカのボーイング社が開発した大型旅客機シリーズの愛称だ。大量輸送を可能とし、飛行機の旅をより身近なものとした画期的な機体だ。
このジャンボジェット、乗ったことはないにしても、誰もが一度は耳にしたことがあるフレーズだろう。しかしこのジャンボという言葉、アフリカの言葉のようだ。本当なのだろうか。気になったので、今回はこの雑学について調べてみた。
【生活雑学】ジャンボジェットの「ジャンボ」はスワヒリ語からきている
【雑学解説】「ジャンボ」はスワヒリ語で「こんにちは」
わたしは、このジャンボという言葉、中学校の英語の教科書で出てきた記憶がある。
教科書では、登場人物のアフリカ人が「ジャンボ!」とあいさつをおこなっていた。「ジャンボってなんだよ…」と思ったが、英語でいう「ハロー」の意味だったのだ。
私の中学校のクラスでは、一時この「ジャンボ」が流行り、友達に出くわすたび「ジャンボ」「ジャンボ」とあいさつが交わされていた。懐かしい記憶である。
さて本題に戻る。ジャンボがスワヒリ語で「こんにちは」という意味なのは分かったが、それがジャンボジェットとなんの関係があるのだろう。
19世紀の中ごろ、パリやロンドンの動物園で人気を博した、一頭の動物がいた。それは巨大なアフリカ象で、肩の高さが3メートルもあった。この大きな象は「ジャンボ」と名付けられていたため、「大きい」=「ジャンボ」と捉えられるようになったのだ。
なぜ、この大きな象にジャンボと名付けたか、その理由は定かではない。アフリカの言葉で語感がいい言葉を選んだのだろうか?
それ以降、この象の大きさにたとえて、色々とでかいものをジャンボと呼ぶようになった。
大きいメロンパンはジャンボメロンパン、大きい旅客機はジャンボジェットというようにである。
今では何気なく「大きい」という意味で使われているジャンボという言葉だが、それは大きい象に「ジャンボ」と名付けたからで、スワヒリ語の挨拶から転じて「大きい」という意味をもったという経緯があるのだ。
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【追加雑学①】ジェット機が高いところを飛ぶ理由
ジェット機はとても高いところを飛ぶ。高度にすると上空1万メートル付近を素知らぬ顔で走行する。
乗っている方からすれば「わざわざこんな上昇する必要あるのかよ!」と思ってしまう。そのせいで耳はキーンとするし…。
実はこれにはちゃんと論理的な理由がある。それは「空気抵抗が少ないため、スピードが出しやすい」ということ。
山に登ったことがある人なら分かると思うが、地上から離れれば離れるほど、空気は薄くなる。空気が薄くなるということは、空気が少ないことを意味するので、当然空気抵抗がなくなり、スピードが出やすくなるのだ。
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【追加雑学②】飛行機の滑走路はまっ平らではない
さて、飛行機は空の旅へ出る前に必ず滑走路で助走をつけてから出発するが、この滑走路は平らではないことはご存知だろうか。
実は水はけを良くするため、中央部分が盛り上がった、山の形をしている。
滑走路の途中に水たまりができてしまうとブレーキが効きづらくなり、事故につながってしまう。パイロットや乗客の安全を守るために、よく考えて設計されているのだ!
最後に、ジャンボジェットが滑走路を旅立つ姿をみていただこう。
これはボーイング747が日本での活動を引退するときの映像である。もう日本ではボーイング747には乗れない。なんともさびしいものだ…。
雑学まとめ
ジャンボジェットの「ジャンボ」についての雑学、いかがだっただろうか。ジャンボジェットのジャンボは、スワヒリ語の挨拶の言葉。
それがアフリカの大きな象の名前として使われたことから「大きい」という意味をもち、大きい旅客機のことを「ジャンボジェット」と呼称するようになったのだ!
「こんにちは」が「大きい」という意味になるとは、言葉の使われ方の変化は面白い…。
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