「あっ、流れ星! 願い事を言わないと!」と願い事を唱えたことがある方も多いのではないだろうか? 流れ星は子どもはもちろん、大人だってワクワクする幸運を運んでくる出来事だ。
しかし、そんな流れ星に不吉な解釈があるというのだ。冗談じゃない! 流れ星が不吉だったら、願いごとを唱えるどころじゃないじゃないか! 今回は真相をハッキリするため、流れ星についての雑学をご紹介したい。真実は、いつも1つ!
【自然雑学】流れ星は幸運?不吉な解釈もあり
【雑学解説】流れ星は当初、不吉の前兆と言われていた
流れ星といえば、大人でも思わずはしゃいでしまうラッキーな出来事だが、実はそれは後付け。流れ星は当初、命の終わりを告げる不吉なものとされていたのだ。え? なんで? と思うだろう。分かるぞ!
この考えは、バルト海沿岸から中部ヨーロッパの言い伝えからきている。我々はそれぞれ自分の星を空に持っているというロマンチックなものなのだが、この星が、自分の命が終わると同時に落ちるというのだ。
…たかが言い伝えでしょ? と思っただろう。だが実際に流れ星を見て、次のような出来事が過去に起こっているというのだ。
- 中国三国志時代、天才軍師の孔明は五丈原で大きな流れ星が落ちたときに、命尽きた。
- 18世紀ロシア、当時の女帝エカテリーナ二世が流れ星を見てその二か月後に亡くなった。
若干こじつけのような気もするが、上記のような出来事から、流れ星を見ると命を落とす、という言い伝えが広まったといわれている。
【追加雑学①】童話『マッチ売りの少女』でも流れ星は不吉のシンボルとして登場
『マッチ売りの少女』の話は知っているだろうか? そう、有名なアンデルセンの童話だ。
この世界的に有名な感動の童話。ここにも実は流れ星が登場している。では、よく記憶を思い出してほしい。
マッチ売りの少女が寒空の中、空を見上げると流れ星が落ちる。それを見た少女は、「今夜、誰かが死んだのね」とつぶやく。その翌朝、マッチの燃えカスを持ったまま少女は命を落としていた。
…子どもに読ませる童話にも、このように流れ星は不吉なものとして登場しているのだ。当時の流れ星がいかに人の死と結びついているのかが分かる。こうしてみていくと、だんだん流れ星が恐ろしくなってくるのは私だけだろうか…。これはもう、うっかり空を見上げられないな。
スポンサーリンク
【追加雑学②】流れ星=幸運はヨーロッパから
では、いつから流れ星を見ると願い事が叶うという話になったのであろうか?実はこれも、ヨーロッパの一部の地域にある言い伝えからきている。
神々が、下界でどんなことが起こっているのか気になり、天国の戸口をちょっとだけ開けて、地上をのぞき見してみた。そのときに天国のかがり火が地上に漏れだし、その光が流れ星になって人々の目に映った。ここから、『神様が地上を見ている間に願い事をすれば叶う』となった。
この考えがヨーロッパから日本に伝わり、「流れ星を見ると幸運」となったわけだ。これでようやく、現代の解釈につながった。いやぁ、安心した! やっぱり流れ星はこうでなくちゃな!
【追加雑学③】インフルエンザも実は、流れ星が語源
毎年冬になると大流行するインフルエンザ。実はこれも流れ星が語源になっているのをご存知だろうか?
医学が進んでいなかったはるか昔、インフルエンザはウイルスが原因の感染症であるとは当然判明していなかった。そのため人々は、邪悪な彗星の影響(インフルエンス)によって引き起こされると考え、それが「インフルエンザ」となったのだ。
現代でも、インフルエンザで毎年死者が出ているのだから、当時はもっとすごかったのだろう。人々は原因不明の恐怖を、彗星に結び付けたというわけだ。さぞかし恐怖だっただろうな…。現代の医学の進歩に感謝したくなってきた!
おすすめ記事
-
ウイルスに注意!インフルエンザと風邪の違いはなに?
続きを見る
-
怖すぎる。感染すると頭が悪くなるウイルスがある【ATCV-1】
続きを見る
雑学まとめ
流れ星の雑学について紹介してきたが、いかがだっただろうか?
結局、流れ星は幸運・不吉どっちなの? と思ったあなた! どっちにとらえるかは自分の気持ち次第といえる。流れ星を見てラッキーだと思えば幸運を、不吉だと思えば不幸を引き寄せると個人的には思う。
何か偉そうなことを言ってしまったが、ようするに「流れ星を見たらラッキー」と思っておこうということだ。そのほうがきっと、人生楽しくなるぞ!
おすすめ記事
-
そんなに多い!?肉眼で見れる星の数は6,000個もある【動画あり】
続きを見る