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ニュース報道の隠語…。行方不明者を"発見or保護"。どう違う?|ルール雑学

ニュースの隠語。行方不明の報道は、表現の仕方で状態がわかるという雑学

「きょう未明、1週間前から行方不明だった、〇〇さんが発見されました。」行方不明者が発見された明るいニュースだというのに、キャスターの顔は浮かない。それもそのはず、こういった原稿がニュースで読まれた場合、その行方不明者はすでに死んでいる。

こうしたニュースで使われる隠語は、行方不明者や事故などの報道の際に、直接的な表現をさけるために使われている。これはテレビを見る不特定多数の人に不快感や不信感を与えないためのメディアの配慮である。

逆に言えば、表現の違いを知っていることによって、ニュースを聞いただけでも被害者の状態や被害状況がわかるようになるということだ。今回はそんな、ニュースで使われる隠語についての雑学をご紹介していこう。

【ルール雑学】ニュースの隠語。行方不明の報道は、表現の仕方で状態がわかる

行方不明者発見の報道は3パターン。「発見」と「保護」の言葉を使い分けて、生死を分けている。

【雑学解説】行方不明者発見の表現

行方不明者発見の表現についてのトリビア

警視庁の報告によれば、平成29年時点の日本において、行方不明の届け出が出ている数は約84,000件。なんと10年前からこの数値はほぼ変わらず、毎年増減を繰り返している。もちろん、10年前から行方不明の方もいるので、この数値は延べ人数である。

行方不明者の男女比は、男性が約6割・女性が約4割。年齢別では10代から30代が5割を占め、その次に80代以上が多い。親の保護があるためか、9歳以下の行方不明者は全体の0.01%ほどだ。

行方不明になる原因は多くが疾病(しっぺい)によるもので、いわゆる認知症もここに含まれる。若い世代で原因とみられているのは家族関係が最も多く、家出などが多い。

主にニュースなどで取り上げられるのは、ハイキングや旅行先での事故によるものが多く、報道ではその生死が最も重要な情報だ。

行方不明者発見の報道で使われる隠語は下記の3パターン。

「無事保護されました」

これは文字通り、心身になんら問題なく、無事に見つかった状態を意味している。

「保護されました」

無事が抜けて保護だけになると、生きて見つかったものの、心身に何かしらのダメージがある状態を意味している。

「発見されました」

発見だけの文字になると、これは遺体が見つかったことを意味している。

たしかに、細かい違いであるが、明確に使い分けがされていることがわかる。報道では「発見」だけでなく、「保護」されることが重要なのだ。

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【追加トリビア】ニュース報道のいろいろな言い回し

ニュース報道のいろいろな言い回しについてのトリビア

今回取り上げた行方不明者の状態以外にも、ニュースで使われている隠語は多数ある。よく耳にするものを中心にご紹介していこう。

事故などでの言い回し

  • 「全身を強く打って」:肉体が原型をとどめていないほどに損傷している状態を示している。
  • 「〇〇を強く打って」:こちらは全身ではないが、「〇〇」に当てはまる体の一部が原型をとどめていないほどに損傷していることを表している。

怪我の度合い

  • 軽傷:全治1カ月未満の怪我
  • 重傷:全治1カ月以上の怪我
  • 重体:怪我や疾病により生命の危険がある場合

死体と遺体

  • 死体:身元が判明していない場合に使われる
  • 遺体:身元が判明している場合に使われる

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死亡時の言い回し

  • 死亡:事故や事件などにより亡くなった場合
  • 死去:老衰や病死などで亡くなった場合

わいせつ行為の細かい違い

  • 暴行する・乱暴する:ともに強姦を表す隠語
  • 殴る蹴るなどの暴行:殴る・蹴るという暴力による暴行
  • みだらな行為:相手との合意がありつつも、法を犯している行為
  • わいせつな行為:セクハラなどの相手の合意なく行う体への接触
  • いかがわしい行為:「わいせつな行為」よりも軽度な行為を示す

このようにニュースでは多くの隠語が使われ、良くも悪くも曖昧な表現で直接的な文言を避けてくれているのだ。

トリビアまとめ

ニュース報道の隠語…行方不明→発見or保護。どう違うかわかりますか?というトリビアまとめ

行方不明者発見の報道は、いいニュースであると同時に、表現によってその状態が変わるものであるが、「発見」ではなく「保護」で見つかって欲しいものだ。

普段、曖昧な表現が多いニュースも、今回の雑学を覚えておけば、今後はより詳細な情報を得ることができるようになるだろう。

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