歳とともに、年々疲れやすくなっている人も多いのではないだろうか。あるいは、運動や肉体労働でなかなか疲労回復できないという人も多いだろう。
そんな人におすすめの疲労回復方法として、一酸化窒素を使った方法がある。
今回の雑学記事では、一酸化窒素で疲れにくい体になる方法についてご紹介しよう。食事面からアプローチできる簡単な方法なので、ぜひ試してみてほしい。
【人体雑学】一酸化窒素で疲れにくい体になれる可能性がある
【雑学解説】硝酸塩を飲むと疲れにくくなる
ブラジルのミナス・ジェライス大学の研究で、一酸化窒素について調べたものがある。この研究は、過去に行われた一酸化窒素の実験53件をまとめたメタ分析となっている。
その主な実験内容は、体内で一酸化窒素を作り出してくれる硝酸塩を用いたもので、2つのグループに分けて行われた。
- 硝酸塩を250mg~1,200mgの範囲で飲むグループ(ビートルートという野菜から採取したもの)
- 何も飲まないグループ
その後、参加者にはランニングやサイクリングなどの運動を行なってもらい、運動能力が向上するかどうか・高負荷の運動に耐えられるかどうか・疲れにくい体になるかどうか、について調べた。
その結果、運動能力や高負荷に耐える能力には全然効果がなかったが、疲れにくくなる傾向ははっきりと確認されたのである。
素晴らしい効果ではないだろうか。日常生活でも十分に使えそうである。疲れやすい人や運動をする人は、硝酸塩を摂るようにして、疲れにくい体になろう。
ただし、アスリートレベルだと意味がなくなってしまうようなので、激しい運動をした場合はしっかりと休養をする必要がある。
【追加雑学①】一酸化窒素を増やすには野菜を食べるのが良い
疲れにくい体になるために必要な一酸化窒素を増やすには、野菜を食べることが大切である。正確には、硝酸塩を含んだ野菜を食べることが必要だ。
その理由としては、硝酸塩を含んだ野菜を食べると、口の中のバクテリアが硝酸塩を亜硝酸塩に変換し、それが胃の中に入ると、亜硝酸塩が一酸化窒素に変換されるためだ。
さらに、胃の中で変換しきれなくても、余った硝酸塩は小腸から血管に入っていき、ここでも一酸化窒素に変換されるのである。
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【追加雑学②】一酸化窒素は血の巡りを良くしてくれる
ちなみに、一酸化窒素には疲れにくい体にする以外にも、血の巡りを良くしてくれる働きがある。そのため、心疾患の予防に役立ったり、頭の回転を良くしてくれる効果が期待できたりする。
また、運動後に栄養が行き渡りやすくなるので、筋肉の成長もサポートしてくれる。運動前は硝酸塩、運動後はタンパク質が効率の良い筋トレ方法になるかもしれない。
【追加雑学③】硝酸塩が含まれているおすすめの野菜
一酸化窒素を作り出してくれる硝酸塩だが、すべての野菜に多く含まれているわけではない。では、どんな野菜に多く含まれているのだろうか。
硝酸塩が多く含まれているおすすめの野菜があるので、いくつか紹介しよう。
- レタス
- 大根
- キャベツ
- ほうれん草
- セロリ
- ルッコラ
- ビートルート
あまり馴染みのない野菜もあるが、レタス・キャベツなど食べやすい葉物野菜にも多く含まれているので、ぜひ食べてみてほしい。
その中でも私のおすすめは、ほうれん草である。ほうれん草には鉄分も多く含まれているので、鉄分不足で疲れやすさを感じている人には、一酸化窒素と鉄分の2つの効果が期待できるだろう。
雑学まとめ
今回は、一酸化窒素で疲れにくい体になる方法についての雑学をご紹介した。
一酸化窒素が体内で作られると、疲れにくい体になることがわかった。そのためには、硝酸塩を含んだ野菜を食べることが大切である。
特に疲れを感じやすい人は、今回おすすめした野菜を食べる習慣を身に付けてみてはどうだろうか。レタス・大根・キャベツ・セロリはサラダで食べることができるので、比較的食べやすい野菜だと思われる。
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