日本での成人年齢は皆さんご存知の通り、20歳だ。
20歳になったら成人式があり、晴れて大人の仲間入りとなるわけだが、実は日本では20歳を迎える前に大人になる方法もあるらしい。
今回の雑学ではその方法を紹介してみるので、どうか最後までご覧いただきたい。
【ルール雑学】日本では20歳未満でも大人になれる方法がある
【雑学解説】結婚すれば20歳未満でも大人になれる
現行制度では婚姻可能年齢は、男性が18歳以上、女性が16歳以上だ。この年齢要件を満たしていれば成人前でも大人になれるのだ。
さてここで疑問に思うのが、大人になると何ができるようになるのかだ。端的にいえば、大人になると「単独で法律行為をすることができる」ようになる。
法律行為とは、具体的には賃貸を借りる契約やクレジットカードを作る契約などのことを指す。つまり契約行為全般一人で行えるようになるのだ。
民法上は、20歳未満の者は心身ともに未熟であることから単独で法律行為(契約)を行うことができず、原則はその法律行為は親が代理して行うこととなっている。
しかし、結婚した後も単独で法律行為をしてはいけないとなると、家を借りるときなどいちいち親を頼らねばならず不便である。そのため、未成年者でも結婚したら単独で法律行為ができるように青年擬制の制度を作り、法律行為を一人でできるようにしたのだ。
ただ結婚したからといって、何でも成人と同じようにできるというわけではない。たとえば、喫煙や飲酒も20歳にならないとしてはいけない。成長途中の者の健康を配慮して定められた年齢であるため、結婚しているかどうかは関係ないのだ。
ちなみにこの成年擬制、離婚したとしてもその効果は失われない。これは結婚中に生まれた子どもの安定のためだ。まあ未成年で結婚して子どもも産んで、未成年のうちに離婚するなんてことをしたら、親が泣くと思うが…。
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【追加雑学】成人年齢が18歳になることで生じる諸問題
ここまで成人年齢が20歳であることを前提に、未成年でも大人になる方法を説明してきたが、2018年6月に、成人年齢が引き下げとなる法律が可決され、2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳になる。そのことで生じる問題点や注意点に関して述べていこう。
まず成人式が高校3年の冬に行われることとなる。大学受験をする人にとっては時期が重なるので不便さを感じるだろう。せっかく成人式くらいはっちゃけたいと思っても、勉強しなくてはいけないから、式が終わったらすぐ帰宅せねばならなくなる。
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あと結婚年齢だが、男女とも18歳以上に統一される。つまり、女性の結婚可能年齢が引き上げられたのだ。18歳未満で妊娠しても結婚できなくなるのでご注意を。
それから何かと話題の年金だが、現行は20歳になると保険料を支払う必要がある。
成人年齢が18歳となると年金を支払うのも18歳からとなるのでは? と心配の方もいるだろうが、「国民年金法」には年金の保険料を支払うのは20歳以上と明記されているので、その必要はないようだ。ご安心いただきたい。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。結婚すれば、未成年でも大人になることができる。大人になるとは、自分1人で家を借りたりお金を借りたり、契約をおこなうことができるということ。結婚したら未成年でも自分のことは自分でしなければいけないのだ!
最近は未成年でもできちゃった婚をするケースが多いが、結婚するとはこのように大人になるという意味合いもあることをしっかりと理解したうえで、節度ある行動をしてもらいたいものだ。