白黒の愛くるしい見た目とゆっくりした動作で、動物園の人気者のパンダ。のんびりと暮らしていて、羨ましくなってしまう…。さて、そのパンダだが、なんと指が7本もあるらしい。
もふもふした毛に気を取られてあまり手元は見ていなかったが、そんな特徴があったとは驚いた!
きっと、はっきりと見たことがない人も多いはず…! そこで、その噂を検証し雑学としてまとめてみたので、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しい。
【動物雑学】パンダの指は7本ある
【雑学解説】パンダには親指と小指側に2つの突起がある
パンダは大人になると体重が100キロ近くになる、食肉類の大型動物だ。国内では上野動物園の「シャンシャン」が有名だが、それ以外では和歌山アドベンチャーワールドと神戸市立王子動物園の計3箇所しか、パンダがいる動物園は存在しない。
パンダの手は通常の5本指が直線状に並んでいることはもともと分かっていた。その後、1930年代に親指の近いところに肉球のような突起があることが判明した。これがまず「第六の指」。
さらに1999年に、東京大学の教授たちが死んでしまったパンダの前足をCTスキャンしたところ、小指側にもう一つ別の突起があることが判明したのだ。これが「第七の指」。
パンダはどうやら第六の指のほか、第七の指も使って、竹を掴んでいたようだ。
クマからパンダへ進化するときに第七の指が生まれた!
うまく物をつかめないクマからパンダへと進化する、その過程で第七の指を獲得したと考えられている。
人間でいうと親指以外の4本が、パンダのもともと判明していた5本の指。人間の親指が、パンダの第六の指ということになる。
となると第六の指まであれば竹をうまく掴めるのではと思えるが、最近の研究でパンダの第六の指は、人間の親指のように自由には動かせないことが判明した。そのため、第七の指までこしらえて、うまく竹などの棒状のものを固定できるようにしたのだ!
ここで、パンダの食事風景の動画をご覧いただこう。
竹をがっしりと掴んで食べている。こうしてジーッとみても、人間と同じような掴み方で食べているように見えるが、実際には隠された2本の指を使っているのだろう。何にしても豪快な食べっぷりである。
スポンサーリンク
【追加雑学①】パンダの生活はぐうたら
パンダはのんびりしているイメージがあるが、実際の生活もぐうたらそのもの。1日の生活の14時間は食事にあて、残りの10時間は寝ているのだ。まさに食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活だ! 羨ましい…。
そして、これだけ食べているので、一日に8~9kgの排便量らしい。すごい…。
しかも、パンダは排泄のために何かの作業を中断する習慣がないので歩きながら排泄し、食べながら排泄する。とんでもない生物だ…。
【追加雑学②】パンダのレンタルには巨額の費用がかかる
現在、日本で飼育されているパンダは全て中国からのレンタルパンダだ。このレンタル料がすさまじく、つがいのパンダで何と年間1億円かかるらしい。
さらに、明らかに自然死ではない形で死なせてしまうと、中国に賠償金として5千万円程度払うらしい。中国のこうしたパンダを利用し、巨額のお金を獲得する姿勢は「パンダ外交」と揶揄されている。
【追加雑学③】実はパンダの好物は笹ではない!?
パンダは笹を食べている光景ばかり思い浮かぶが、実は好物だから食べているのではなく、たくさんあるから食べているだけなのだ。
そもそも、パンダは雑食であるから肉なども食べる。しかし、動きがゆっくりすぎるので狩りが難しい。そのため、たくさん手に入る笹を食べているだけなのだ。
おすすめ記事
-
パンダの主食に笹が向いていない理由とは?実は肉食動物…!
続きを見る
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。あの愛くるしいパンダだが、7本の指があるというちょっとびっくりな特徴があるのだ。親指と小指側にそれぞれ2本の突起があり、これが第六と第七の指。これらの指で竹を掴み、笹を食べているのだ。
しかし、パンダは笹が好物なわけではない。ただたくさんあって、手に入りやすいから食べているだけなのだそう。なんともぐうたらなパンダらしい習性である。
おすすめ記事
-
絶滅するぞ!パンダは双子を産むと1頭しか育てない…【動画あり】
続きを見る