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デカい…!加熱調理用の"プランテンバナナ"という品種とは?【動画あり】

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

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加熱調理用の"プランテンバナナ"という品種に関する雑学

米を食わずして日本を語るべからず! というぐらい、私たちは米好きの民族だ。しかし世界を見渡せば、むしろ米以外を主食にしている国のほうが多いことに気が付く。

パンやパスタの原料となる小麦はもちろん、ジャガイモを主食にしている国もあれば、バナナだって熱帯地域では主食として大活躍である。

…ん? ちょっと待ってくれ。今、バナナって言ったか? たしかに栄養価の高いスーパーフルーツではあるが、さすがにそれを主食に暮らしている人たちがいるだなんて…。

と、思ったら大間違い。今回紹介する「プランテン」という調理用バナナは明らかに主食の部類である。その特徴を知ればあなただって、食卓に取り入れたくなるはずだ!

【食べ物雑学】バナナには加熱調理用の「プランテン」という品種がある

ぷよぷよくん
加熱調理用バナナの『プランテン』って何ものなの?
ガリガリさん
日本で見かけるものと違って巨大で硬く、生では食べられない品種のバナナなんだ。アフリカや南米ではどう調理しても美味しい万能野菜の扱いなんだぜ。
ぷよぷよくん
えぇ?バナナなのに『野菜』扱い?

【雑学解説】プランテンはサイズも食べ方もバナナとは全然違う!

見た目はバナナだけど、色もサイズも違うというトリビア

プランテンはバナナと同じバショウ科の植物で、見た目はよく似ているものの、サイズはバナナより一回り大きく種類によっては全長30cmほどにもなる。

もちろん日本のスーパーではなかなか売っていないが、海外に行くと、普通のバナナの倍ぐらいのサイズが果物コーナーにゴロゴロ並んでいたりしてびっくりする。

主食として食べるのは主にアフリカや南米など、熱帯地域の人々だが、アメリカのスーパーなんかでも、いろんな人種が住んでいるだけあって取り扱っている。

植物学的にはバナナと明確な分類がされておらず、あくまで同じ植物の品種違いという扱いだ。しかしその利用法はまったくもって違う

まずプランテンは皮や実がとても硬く、普通のバナナのように手で皮を剥いてそのままかじるなんてことはできない。皮を剥くにはナイフが必須だし、そのまま食べると硬く、甘くもないので普通にまずい

そう、プランテンは生食用ではなく、完全に調理用のバナナなのだ! 以下の画像のように、種が普通のバナナよりはっきりしているのも特徴である。

ぷよぷよくん
揚げるとお芋みたいな味になるんだ…ちょっと気になるよ。

何を隠そう、私もアメリカで初めてプランテンを見たとき、「アメリカのバナナでかすぎやろ!」とテンション爆上がりで買い、普通のバナナだと思って生でかじったクチだ。

うん、生のジャガイモをかじってるみたいな味だったよね。水分が乏しくボソボソしているので、むしろ生のジャガイモよりまずいまである。

そのあとは、かじりかけを電子レンジで加熱して無理矢理やわらかくして食べた。もちろんこれにしても完全にアホの食べ方である。食感こそふかし芋みたいなホクホクした感じになるが、味もへったくれもない。

ガリガリさん
目新しい食材を手に入れた時には、どんな風に料理するのがいいのかリサーチしたほうが良いぞ。

…みんなはちゃんと調理してから食べよう!

プランテンは完全に調理用のバナナ

普通のバナナの食べごろといえば、黄色く熟したころだが、プランテンは通常、緑色のまだ熟していない状態のものが店頭に並ぶ。普通のバナナと違って、実は熟す前に食べられることが多いからだ。

今思うと、この見てくれのものを、私はなぜそのまま食べようと思ったのか…。

ぷよぷよくん
さすがにボクでも食べないレベルに熟してなさそうな色をしているよ…

前述したように、熟していないプランテンはジャガイモのような味をしていて、焼く・揚げる・蒸す・煮るなど、加熱調理して食べられる。まさに主食の扱いだ。

熱帯地域では1年中、季節を問わず採れるため枯渇することがない点も、プランテンが主食の地位を確立している理由である。山地などのインフラが整っていない環境では特に、食物を保存しておいたり、よそから持ってくることも困難なので重宝されているのだ。

熟したものはデザート感覚に!

プランテンは黄色く熟した状態や、それを通り越した黒い完熟状態のものも、もちろん食べられる。しかしこれらは熟していない状態と比べて味が大きく変わるため、よりデザート的な食べ方がされるようになるぞ。

熟すほどねっとりとした食感と、甘みが増してバナナの味わいに近くなる。熟せば生食もできるが、加熱するとさらに甘みが増す。そのため熟していてもいなくても、どちらも調理して食べるのがおすすめである。

ぷよぷよくん
ねっとりとした食感…甘み…たまらない響きだね…えへへへ…

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【追加雑学①】栄養価も高いプランテン!

プランテンは主食にされているだけあって、米や小麦に次ぐ炭水化物の供給源となる。

食欲がないお年寄りや、胃や腸を悪くしている人などは、お米をガッツリ食べるのはちょっと骨が折れる…ということもあるだろう。プランテンはある種スナック感覚で食べられるので、そういった人たちの代用食にも向いている。

以下の表はプランテン・ジャガイモ・バナナそれぞれ100gあたりの栄養価を比較した表だ。プランテンはジャガイモなどと比べても、炭水化物の含有量がとにかく高いのである!

 プランテンジャガイモバナナ
エネルギー122kcal76kcal86kcal
たんぱく質1.3g2.0g1.1g
炭水化物32g17g22.5g
食物繊維2.3g2.2g1.1g
糖分15g0.78g22.5g
カルシウム3mg12mg6mg
マグネシウム37mg23mg32mg
リン34mg57mg27mg
カリウム499mg421mg360mg
ビタミンC18.4mg19.7mg16mg
ぷよぷよくん
プランテンはカロリーが高め…つまり美味しいってことだね…えへへ…
ガリガリさん
お前の中では『高カロリー=美味い』だもんな…

そのほかの栄養素に関してもジャガイモにまったく引けを取らず、ほとんどにおいてバナナの上位互換なことにも驚かされる。これはぜひとも取り入れたい!

【追加雑学②】プランテンの代表的な食べ方を紹介!

ここまで読んで「食べてみたい!」と思った読者もきっといるはず。ということで、プランテンの代表的な調理法をいくつか紹介しておこう。

カリカリ食感がおいしい「トストーネス」

プランテンの食べ方で特にメジャーなのが、南米諸国で人気の「トストーネス」という料理。トストーネスはスペイン語で"トーストする"という意味の言葉で、その名の通り、カリカリの食感が魅力だ!

作り方はざっと以下の通り。

  1. プランテンの皮を剥き、適度なサイズに切り分ける
  2. 表面がこんがりするまで、軽く油で揚げる
  3. 一度油から引き上げて平らに潰す(木べらがあれば便利だが、コップの裏などでも可)
  4. 再度油に入れて、カリカリのなるまで揚げる
ぷよぷよくん
揚げたらどんなものも美味しくなるよね…うふふ…

使うプランテンは熟していない緑色のもの。皮を剥くときに樹液っぽい汁が出てくるので、素手だと手がベトベトになってしまう。ビニール手袋などで対処しよう。

水分が少ないため、衣も付けていないのにサクサクになるぞ!

これに塩を振ったり、チーズを乗せたり…本場風に食べるならにんにく・オリーブオイル・酢を混ぜたソースで食べるのもおいしい。

以下の動画で実演してくれているので、作ってみたい人は参考にしてみよう!

ガリガリさん
サクサクで、酒のつまみにも良さそうだな。

トストーネスではなく、単純にバナナチップスにするなら黄色く熟し始めたころのプランテンがおすすめ。こちらは特に調味料を使わなくても、ほどよい甘さになるぞ!

もっとデザート風にいきたいなら、黒くなったプランテンをココナッツオイルで揚げて、シナモンをまぶすなんて調理法もある。

屋台の味!「バナナキュー」

フィリピンの屋台などでよく売られているのが、油で揚げたプランテンを丸ごと串に刺した「バナナキュー」という料理だ。フランクフルト感覚でワイルドにがっつけるのがいい!

油で揚げる際に砂糖を入れてキャラメリゼのように絡めるので、大学いも風の味わいになる。

こちらは調理といっても手順というほどのものはないので、動画を見てもらったほうが早い。屋台のおっちゃんのゆるい雰囲気に癒される…。

ぷよぷよくん
揚げ物プラス砂糖…これはまずいワケがないよ…食べたい食べたい食べたい…

またスペインの「アロス・ア・ラ・クバナ」という料理では、同じような調理法で、砂糖を絡めていないプランテン添え物として付けられる。

アロス・ア・ラ・クバナは炒めたひき肉とご飯に目玉焼きという組み合わせの料理。プランテンが付け合わせのポテトの感覚である。

このほか、蒸したプランテンをカレーの添え物にする、すり潰してペースト状にしたものをお米などと一緒に煮てリゾット風にするなど、ほんとにいろいろな調理法がある。

味がジャガイモに似ているだけに、ジャガイモを使う料理を参考にすれば基本はなんでもいけそうだ。日本人らしく、プランテンを使った肉じゃがに挑戦してもいいかも…?

ぷよぷよくん
プランテン…すごく気になる食材だねぇ…でもいったいどこで手に入るの?

【追加雑学③】日本でプランテンを手に入れるには?

プランテンは日本のスーパーなどではまず取り扱っていないので、欲しい場合はAmazonや楽天などの通販を利用するのが便利だ。

これらのサイトでは「プラタノ」と入力して検索すると、一番うえにプランテンが出てくる。値段は1本200円、5本セットで1,000円ぐらいが相場である。

保存は常温で!

保存の仕方は、夏場はさすがに冷蔵庫の野菜室にしまっておくべきだが、それ以外の季節は基本的に常温のほうがいい。熱帯の植物を冷蔵庫のなかに入れると環境が適しておらず、低温障害を起こして、変色したり味が悪くなったりするのだ。

ガリガリさん
冷凍保存も食感が落ちるからあまりお勧めしないぜ。

プランテンは買ってきてから緑色の状態が1週間ぐらい黄色くなり始めても数日間は大丈夫と、日持ちするところもいい! 普通のバナナなら捨てるレベルの黒さでも、まだ食べられる状態だというからびっくりだ。

雑学まとめ

デカい…!加熱調理用の"プランテンバナナ"という品種があるという雑学まとめ

今回は普通のバナナとは食べ方も大きさも全然違うバナナ、プランテンの雑学を紹介した。

栄養価も高いし、ほぼジャガイモの代わりみたいに使えるので、特別凝った調理法も必要ない。日本人には縁遠く思えるが、意外と気軽に取り入れられる食材なのだ!

アメリカのレストランなどに行くと普通に添え物で出てくるので、旅行好きの人は味わえるチャンスも多いかも。いずれにしても、あなたなりの楽しみ方でぜひ試してほしい!

ぷよぷよくん
プランテンにはいろんな料理方法があるみたいだけど、ボク一番バナナキューに惹かれたな。チャンスがあったら是非食べてみたいよ…えへへへ…
ガリガリさん
バナナキューはアイスクリームとも相性ばっちりらしいぜ。

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