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龍涎香。マッコウクジラの排泄物からつくる香水がスゴいらしい…

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雑学カンパニー編集部

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マッコウクジラの排泄物からつくる香水があるという雑学

日常生活の中で、気がつくと漂ってくる香水の香り。

甘酸っぱい思い出が蘇る香りだったり、苦手なあの人を思い出す香りだったり、楽しい気持ちが沸き上がったり。人によっては香りで様々なことを思い起こすだろう。

そんな香水の原料に、なんとマッコウクジラの排泄物からできているものがあるというのだ!

一体どういう理由で排泄物を使うことになったのか、その香りはどんなものなのか、気になることこのうえなし! というわけで、今回の雑学でさっそく調べてみよう。

【生活雑学】マッコウクジラの排泄物からつくる香水がある

孫ちゃん
友達から聞いたんだけどさ、マッコウクジラの排泄物から作る香水があるんだって!排泄物だよ!?信じられる!?
おばあちゃん
「龍涎香(りゅうぜんこう)」のことかい。排泄物っていっても別に糞じゃないからね。すごく高価な香水になるんだよ。
孫ちゃん
な~んだ!排泄物って聞いたから、糞から作る香水なんて!?って思ったよ~。

【雑学解説】マッコウクジラの排泄物「龍涎香」とは?

マッコウクジラの排泄物「龍涎香」についてのトリビア

厳密にいうと、排泄物といっても糞ではない。マッコウクジラの腸内に、消化できなかったエサのタコやイカのクチバシが入り込むことが稀にあり、腸を守るために出る消化分泌物がそのクチバシにまとわりついて層になり固まった結石のようなものである。

その塊がマッコウクジラの肛門から排泄されたり、または死んだ後に死骸がほかの魚に食べられたりした後、体外に出る。そして、長い間海を漂うことで紫外線にさらされたり、酸化したりして熟していくことで、なんとも言えぬ良い香りに変化するというのだ。

孫ちゃん
原料はタコやイカのクチバシ+消化分泌液ってことか。
おばあちゃん
それで長い期間の漂流で熟成されると。

その排泄物の正体が最初はわからなかったため、「良い香りがするが、自然に発生するものでは見たことがない色や形だ」ということから、「龍のよだれが固まったもの」という意味の「龍涎香」という名がつけられた。

香料としては7世紀のアラビアで初めて使用され、日本では室町時代の文書に「龍涎香」の記述が残っているくらい古くから存在しているものなのだ。

香料としても使われるが、香水の香りを長く持続させる保香剤としても役立つうえに、中国などでは媚薬や惚れ薬といった使われ方もしていたという。

捕鯨が禁止される前は捕まえたマッコウクジラから取り出すことができたが、今では漂流しているものを海で見つけるか、海岸に打ち上げられたものを発見するといった、偶然でしか手に入らない貴重なものなのである。

おばあちゃん
日本はまた商業捕鯨が再開されたけど、それでも大量に獲っていいわけじゃないしねぇ。そう考えるとやっぱり貴重だよ。

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【追加雑学①】気になる龍涎香の香りとは?

気になる龍涎香の香りについてのトリビア

排泄直後の龍涎香は臭く、排泄物と変わらない匂いがするのだが、長期間の漂流で黒から灰色を経て白色に変化をし、それによって香りも悪臭から青臭い匂い・カビ臭へ。そして、最終的にかぐわしい良い香りになっていく。

かつて龍涎香をかいだことがある人たちによると、甘い香り・フェロモンのような強烈な香り・いつまでもかいでいたい香りといった意見があげられていて、癖になるような芳香であることは間違いないようだ。

孫ちゃん
どっちかっていうと、爽やかな感じよりも甘ったるい香りなのかな。

ちなみに、マッコウクジラの名前は、龍涎香が抹香(まっこう)に似た香りをもっていることからつけられている。熟成した龍涎香は麝香(じゃこう)に似たお香のような香りともいわれている。

【追加雑学②】入手困難な龍涎香の値段とは?

捕鯨が禁止された1986年以降、龍涎香の入手方法は偶然に頼らざるを得ない状態である。そのため、見つけた人たちはとんでもない大金を手にすることもあるようだ!

最近では2016年にイギリスのウィリアム夫妻が海岸で発見した1.57㎏の龍涎香に5万ポンド(約800万円)の価値があったと報じられた。ほかにも2012年に同じくイギリスの少年が約500万円の値がつく龍涎香を見つけている。

1908年にノルウェーの捕鯨船が455㎏の龍涎香を見つけたといわれているが、これほど大きいと果たしていくらになるのだろうか!? 夢が膨らむこと間違いなしだ。

日本でも1696年に和歌山県沖で約20㎏、1704年に石垣島で約100㎏の龍涎香が見つかったと記録されていることから、今後も太平洋側に龍涎香が流れつく可能性は大いにある。ただ、その価値を知っている人が少ないため、ただの石と思われて見過ごされているものも多いかもしれない!

おばあちゃん
気付かないだけで、実は海岸に落ちてたなんてこともあるんだろうねぇ。

こちらは鑑定ホヤホヤの龍涎香の映像! 知らなかったらこの石に価値があるなんて思わないだろう。

孫ちゃん
いいなあ…!好きなものいっぱい買えるよ…!

ちなみにピュアホワイトアンバーグリス(龍涎香)オイルが3mlで29,500円という価格で売られていたり、天然の龍涎香をブレンドした香水が7mlで13,500円で売られていたりもする。

雑学まとめ

「龍涎香(りゅうぜんこう)」についての雑学、いかがだっただろうか。マッコウクジラが排出する龍涎香は、古来から香水の原料として使われていた高価な排泄物だった。

天然の龍涎香はもはや偶然にしか手に入れることができないが、海岸で不思議な石を見つけたら要チェック。表面が臭くても、熱したワイヤーがゆっくり刺さり、煙とともに中から良い香りが立ち上ってきたらそれは貴重なお宝・龍涎香の可能性が高い!

これから浜辺を歩くときは、一攫千金の夢を見てしまうに違いない。

孫ちゃん
これから海に行くときは私、ず~っと下向いてるかもしれない。
おばあちゃん
ちょっとした宝探しみたいで楽しいねぇ。

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