朝食やお弁当の定番「サンドイッチ」。パンにバターやマーガリンは欠かせないが、サンドイッチにしたってそれは変わらない。ほかに具材があったとしてもバターやマーガリンを塗ったほうが断然おいしい!
しかし…サンドイッチにバター、もしくはマーガリンを塗る理由は味以外にもあるというぞ? え…おいしいだけじゃないの!?
ということで今回は、そんなサンドイッチの雑学に迫ってみた!
【食べ物雑学】サンドイッチにバターやマーガリンを塗る理由とは?
【雑学解説】「サンドイッチにバターやマーガリン」の理由が合理的!
サンドイッチにバター・マーガリンを塗るのは、以下の3つの理由がある。
- パンに具材の水分が染み込まないようにする
- パンと具材をくっつける接着剤
- 適度な塩気が入ることで具材も美味しくなる
それぞれ解説していこう!
その1・パンに水分が染み込むのを防ぐ
たとえばレタスなんかは、水分たっぷりのシャキシャキがおいしい。しかしそのまま挟んだりすれば、パンが水分を吸ってしなしなに…。なんだか残念なサンドイッチになってしまう…。
それに水分を吸ったパンは菌が繁殖しやすい。お弁当にする場合など、作ってから時間が経っていることも多いので衛生面は気になるところだ。
そこでバター・マーガリンの出番である。彼らは油分をたっぷり含んでいるため、水を弾く。パンの表面に塗っておけば、具材の水分から守ってくれるぞ!
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その2・パンと具材をくっつける接着剤に!
自作のサンドイッチを食べるとき「具材が飛び出してしまって、結局パンと別々に食べることになった…」という経験をしたことはないだろうか。
すべて飛び出すみたいなことはなくても、「レタスめっちゃこぼれるやん…」みたいなことはきっとあるはずだ。
そこで再度バター・マーガリンに登場してもらおう。彼らには知ってのとおり、粘着性がある。そう、パンの表面に塗っておけば、挟んだ具材にしっかりくっついて、ポロポロこぼれるのを防いでくれるのだ!
その3・適度な塩気がいい味付けに
これはもういうまでもないが、バターやマーガリンは適度に塩気が入っていておいしい!
野菜などを生で食べるときはドレッシングをかけるが、サンドイッチの場合はそのまま入れることも多い。バターやマーガリンはそういった調味料の代わりも果たしてくれるのだ!
以上のように、サンドイッチにおいては一人三役もこなしてしまうバター・マーガリン。地味だけど欠かせない、縁の下の力持ちなのだ!
以下はサンドイッチのレシピ動画だが、この動画ではマーガリンやバターの代わりに粒マスタード・ケチャップを使っている。
つまり、油分があって接着剤になればなんでもOKである。あとはお好みで!
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【追加雑学①】サンドイッチの由来とは?
パンに具材を挟んで食べること自体は、古代ローマの時代(紀元前)から行われていたというが、わざわざ「サンドイッチ」という名前を付けようと考えられたのは、18世紀のことだった。
具材を挟むから「サンド」イッチかと思いきや、その由来は18世紀イギリスの政治家・第4代サンドウィッチ伯爵からきている。
なんでも伯爵はギャンブルが大好きで、食事をしながらでもギャンブルができるよう、片手で食べられるサンドイッチを作らせたのだとか。
今さら意識していなかったが、片手で食べられるのはたしかに大きな利点だ。
箸やフォークを使う食事だと、どうしても食べるものに視線を落とす必要がある。しかしサンドイッチなら片手で食べられるし、視線を向けなくても大丈夫! スマホ見ながらご飯食べたいときとかあるしね…。行儀悪いけど。
ちなみにサンドウィッチ伯爵はギャンブルじゃなくて、仕事が忙しすぎてサンドイッチを食べていたという話もある。だとしたら誰がギャンブルとか言い出したんだ…ちょっと気の毒だぞ。
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【追加雑学②】サンドウィッチ伯爵はハワイとも関係がある
ハワイ諸島は昔、サンドウィッチ諸島という名前で呼ばれており、このネーミングにもサンドイッチ伯爵が関係している。
1778年、イギリス海軍士官のキャプテン・クックはハワイを発見。その際、スポンサーをしてくれていたサンドウィッチ伯爵の名前を諸島につけたのだ!
これにも事情がある。当時のハワイは4つの王国に分かれていて、それぞれが「ひとつの諸島である」とは思っていなかったという。そのため現地人たちには「サンドウィッチ諸島」という名前が定着しなかったのだ。
「なんかよーわからんイギリス人が勝手に名前付けとるわ」みたいな感じだったのだろうか…。
超ポピュラーな食べものを開発したり、ハワイの発見に関係していたり…やはりただのギャンブルオヤジではない。
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【追加雑学③】サンドウィッチ伯爵の子孫はサンドイッチ屋さん
第11代サンドウィッチ伯爵であるジョン・モンタギューとその次男オーランド・モンタギューは、なんとアメリカで31店舗展開されるサンドイッチ屋さん「アール・オブ・サンドウィッチ」の創業者だ。
やっぱりご先祖様がサンドイッチの名付け親だから?
中規模チェーンながらディズニーリゾートなどにも出店しており、現地ではかなりの人気である。
以下のツイートで紹介されているように…チーズとローストビーフがボリューミー!
昨年も行ったプラハリのアールオブサンドウィッチ。ジューシーでめちゃくちゃうまい! pic.twitter.com/L8TJDLRckM
— なかむらけんたろう (@roddy0411) April 19, 2018
そして以下の画像からもわかるように、お店のロゴもサンドウィッチ伯爵。
先祖は大事である。
https://twitter.com/Ipm37O/status/1105869170611109888
そんな「アール・オブ・サンドウィッチ」は、サンドイッチ屋さんとはいってもメニューはとっても豊富で…
- ハンバーガー
- ラップロール
- スープ
- ピザパン
- サラダ
- クッキー
などなど、それぞれのカテゴリーにかなりの種類が用意されている! せっかくならサンドイッチが食べたいけど、これは目移りしてしまいそう…。
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【追加雑学④】3月13日と11月3日はサンドイッチの日
実は一年に二度、「サンドイッチの日」があることを知っているだろうか。
ひとつめは3月13日だ。「3」のあいだに「1」がサンドされているから「サンドイッチ」。日本の記念日としてちゃんと制定されているというが、筆者は初耳だった。
ふたつめは11月3日。前述のサンドイッチ伯爵の誕生日にちなんで、サンドイッチ専門店「神戸サンド屋」が制定したものだ。
ちなみに名前は「神戸サンド屋」だが神戸にはない。本店は岡山だ。
このほかにも広島・大分・福岡など、各地に店舗展開しているぞ!
以下の動画では広島店の様子が紹介されている。地元のアットホームなお店という感じだ。
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【追加雑学⑤】関西と関東で違う「タマゴサンド」
サンドイッチといえば、定番はやはりタマゴサンドである。しかしこのタマゴサンド…定番といっても関西と関東でまた概念が違うことを知っているだろうか。
- 関東…ゆで卵を崩してマヨネーズであえたもの
- 関西…厚焼き玉子やオムレツが挟まっている
このような違いがあるといわれる。
…しかし実はこれ、関西人の筆者からすると「いや、どっちもあるけど?」という感じなのだ。コンビニやスーパーで買うなら、最近は関西・関東の差はない気がする。
あ…もしかして、喫茶店のサンドイッチのことか?
それなら関西はたしかに厚焼き玉子が多い! 以下の動画では、京都の人気店「喫茶マドラグ」のタマゴサンドが紹介されている。
見るからにふわふわ食感が伝わってくる!
喫茶マドラグへは、京都の地下鉄「烏丸御池駅」から徒歩10分。京都駅からも10分ぐらいの立地なので、京都へお越しの際はぜひ!
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サンドイッチの雑学まとめ
今回はサンドイッチの雑学を紹介した。
バター・マーガリンは「おいしさ・食べやすさ・衛生面」…一人三役を役割を果たす、サンドイッチの心強い相棒だ。彼らのおかげでシャキシャキのレタスを挟んでも安心だし、具だくさんでもこぼれにくい。
パンに具材を挟むことを考えたサンドウィッチ伯爵もすごいけど、よりおいしく食べられるようにバターやマーガリンを塗ることを考えた人もすごい! ということで…今日の朝食はサンドイッチに決まりだ!