情緒あふれる日本庭園や、華やかなバラ園…人を惹きつける庭は、植物もテーマも多彩だ。「ガーデンセラピー」という療法もあるほど、植物で彩られた庭は人の心を癒してくれる。
しかし、庭にあるのは何も植物だけとは限らない。世の中には妙な発想をする人もいる…日本には、なんと宝石でできた庭が存在するのだ!
というわけで今回は、山梨県にある『宝石庭園 信玄の里』についての雑学をご紹介しよう。
【面白い雑学】山梨県の珍スポット"宝石庭園"とは?
【雑学解説】「宝石庭園 信玄の里」ってどういうところ?
実は、山梨県は日本でも有数の宝石名産地なのだ! かつては良質な水晶の採掘地として知られ、職人たちが何世代にも渡って加工技術を磨いてきた。そのため、県内にはジュエリーショップやミュージアムがたくさんある。
今回紹介する「宝石庭園 信玄の里」も、そんな山梨の地場産業をアピールする施設のひとつだ。訪れた観光客は地元の武将・武田信玄の銅像に出迎えられた後、まずは施設内にある人工洞窟・「救心洞(きゅうしんどう)」に入る。
この人工洞窟には、宝石でできた仏像や龍が並んでいるのだが…なんと、大理石製の巨大な男根の像まである! しかもぐるぐる回転する!
宝石庭園洞窟内。贅沢に石を使った神像が鎮座する。最後のやつは道祖神などでもお馴染みの古来からある
男根モチーフだけどわざわざ庭園のためにオーダーメイドしたぽいのがなんとも(笑) pic.twitter.com/EVUO35oIuu— サイトー (@31two) June 8, 2019
ま、まあダビデ像など男根まるだしの彫刻はたくさんあるので、これも芸術の範囲なのかもしれない…。でも回る必要あるか? ないよね?
よし、気を取り直して本題に戻るぞ! 洞窟を抜けると、そこはいよいよ宝石庭園だ。2500坪の広大な日本庭園には、アメジスト・ローズクォーツ・タイガーアイなど、高価な宝石がびっしりと敷き詰められている。
以下の動画の0:57~庭園の様子が見られるぞ!
そう、びっしりと…ってこれは、もはやジャリに見えるレベル。宝石ってこういう使い方するもんだっけ? 宝石名産地の山梨だからこそできるのだろうか? めっちゃゴージャス!
動画には映っていないが、池にはこれまたお高い錦鯉がうじゃうじゃいて、金ぴかな七福神もいる。この豪華なラインナップ、なおさらあの回転する男根が不思議で仕方ない。
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【追加雑学】「宝石庭園 信玄の里」運営会社は珍スポット好き?
「宝石庭園 信玄の里」を経営している英雅堂グループ、実は珍スポット好きの間では有名である。
先述の回転男根やご利益のありそうな仏像群など、「何で宝石で作ろうと思ったの?」といいたくなってしまう展示物のせいで、宝石産業としては異色の存在なのだろう。
そんな英雅堂グループが信玄の里と同じく観光客を魅了(または困惑)させてきた施設がもうひとつある。「河口湖 宝石の森」だ!
ご覧のように、「河口湖 宝石の森」は洋風テイストだ。しかし、宝石庭園は「信玄の里」と同じく白亜の宮殿にそぐわぬ和風で、横にいるライオンは和風・洋風・中華のどれにも当てはまらない微妙な顔をしている。
羽のついたスフィンクスのような像は古代エジプトとかギリシャだろうか? 一言で表現するなら「豪華な多国籍闇鍋」といった感じだ。
しかしながらこちらは、2018年に「ハーブ庭園旅日記 富士河口湖庭園」としてリニューアル。残念なことに、珍スポットの面影はもう見られない。
「宝石庭園」の雑学まとめ
「宝石の庭」という響きからして、庶民はお断りされるようなセレブスポットを想像していたのだが、まさか山梨にあったとは…(山梨をバカにしているわけではない)。宝石で庭を作ろうなんて思いつかないよね? 普通は。
筆者は根っからの庶民なせいか、「わ~キレイ~!」よりも「これ全部でいくらするんだ?」という、ひねくれた発想しかできなかったのが悲しい。どうやら宝石庭園、ガーデンセラピーとしては刺激が強すぎるのかもしれない…。
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