人体の不思議

顔に鳥肌は立たない…はウソ!?音楽で鳥肌が立つ人は○○だよ…

雑学カンパニー編集部

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顔に鳥肌が立たない理由に関する雑学

寒いときや怖いときにぞわぞわと鳥肌が立つが、なんで鳥肌が立つんだろう? 鳥肌ってイボイボしていて、集合恐怖症の私は気持ち悪くてじっくりと見れない。しかし、さっきくしゃみをしたら全身ぞわぁ! となったのでおそるおそる見てみたが、やっぱり気持ち悪い。

しかし、全身鳥肌とはいったものの、顔に鳥肌が立たないのはなぜだろう? 顔にまで鳥肌が立ったら、やっぱり美醜的に気持ち悪いから?

今回は、鳥肌に関する雑学を調べてみたよ。調べていくうちに、一部の特別な脳をもつ人しか立たない「鳥肌」があることもわかってしまったよ!

【人体雑学】顔には鳥肌が立つ?立たない?

科学者くん
お顔には鳥肌って立たないですよね?どうしてなんだろう…。
ダヴィンチさん
科学者くん、実は目立たないだけで顔にも鳥肌は立っているんだよ。鳥肌の原因となる毛穴の根元にある筋肉が、顔では退化してしまっているんだ。

【雑学解説】「顔に鳥肌が立たない」は嘘?

顔に鳥肌が立たないは嘘?についてのトリビア

実は顔にも鳥肌が立っているというのだ。どういうこと?

その疑問を解決するために、まずは鳥肌が立つ原因からかんたんに説明していこう!

そもそもなぜ鳥肌が立つのか?仕組みは?

なぜ鳥肌が立つのか? それは体温調節をするためだ。鳥肌は自律神経によって支配されているので、自分で鳥肌を立てようと思っても立てられるものではない。寒いときに身体が反応して毛穴を閉じることで、体内の温度が下がらないようにしているのだ。

毛穴が閉じるというのは、毛の根元にある立毛筋という筋肉が収縮すること。寒いときや恐怖を感じたとき、この立毛筋がぎゅっと収縮し毛を立たせ、毛の周囲の皮ふを盛りあげる。これが、あのちょっと見た目が気持ち悪い鳥肌特有のイボイボの正体だ。

科学者くん
鳥肌が立っているのは毛穴が閉じている状態なんですね~。

問題の顔だが、顔はもともと血行が良く寒さに強い。そのため進化の過程で顔毛は退化していき、それにともない立毛筋も退化していったといわれる。身体の仕組み的には顔にも鳥肌は立つことになるが、腕や身体に比べて目立たないというのが答えである。

ちなみに、手のひらや足の裏などは毛(立毛筋)がないので鳥肌は立たない。毛のないとこに鳥肌は立たないのだ。(ウワサ話じゃないよ)

恐怖でも鳥肌は立つ?

恐怖でも鳥肌は立つ?についてのトリビア

すごく怖い体験をしたときや、黒板をつめで「キーキー」とするとぞわあっ! と鳥肌が立つだろう。黒板キーキーはほんと勘弁してほしい! 想像しただけで鳥肌が立つ。

これらも立毛筋の収縮で起こり、寒いときの鳥肌と仕組みは同じ。しかし、こちらは体温調節が目的ではなく、身体を敵から守るための鳥肌だ。

外敵から身を守る鳥肌は、猫などを見ているとわかりやすい。猫が怒って毛を逆立てている様子を見たことがあるだろう。あれは毛を逆立てることで身体を大きく見せ、敵を威嚇したり身を守ったりしているのだ。動物たちの「外敵から身体を守る反応」が、人間の鳥肌が立つ仕組みと同じなのだ。

ダヴィンチさん
寒さで鳥肌が立つのも恐怖で鳥肌が立つのも、『外の刺激から身を守る』という点で共通しているよね。

ちなみに黒板キーキー音の周波数と、サルが危険を知らせるときの鳴き声が似ているらしい。人間の恐怖による鳥肌は、この動物たちが身を守る反応のなごりではないかといわれているのだ。

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【追加雑学①】音楽を聞いて鳥肌が立つ人の脳は特別!?

音楽を聞いて鳥肌が立つ人の脳は特別!?についてのトリビア

みなさんは、すばらしい音楽を聴いたときに鳥肌が立ったという経験をしたことがあるだろうか?

私はしょっちゅうある。たいしたことないだろうと思って聴いた歌が、信じられないくらい上手だったときとか、大好きな歌手のライブに行って生歌を聴いたときとか、鳥肌立ちまくりでゾクゾク感を味わい幸せな気分になる。

科学者くん
ボクも、きれいな音楽を聴くと鳥肌が立ちます!

音楽を聴いてゾクゾクして鳥肌が立つのは当たり前だと思っていた。しかし、アメリカの研究チームの発表によると、音楽で鳥肌が立つ人間は一部の人間しかいないというのだ。ウソだろ…。

音楽を聴いてゾクゾクする人の脳内では、音を聞く部分(聴覚皮質)感情をコントロールする部分がしっかりリンクされている。その部分の神経線維の密度が濃いというのだ。ゾクゾクしないという人は、この部分の神経線維が比較的少ないらしい。

現時点でこの「音楽で立つ鳥肌」が、「生まれもってのもの」なのか「後から経験などで身につけていくもの」なのかまでは解明されていないらしい。しかし、この研究がすすめば、鬱で感動の感情が弱っている人を、音楽で救える可能性があるかもしれないそうだ。

ダヴィンチさん
鳥肌は立たなくても、音楽を聴くと感情に影響したりするよね?そんな音楽と感情の関係については、下のページから見てみてね。

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【追加雑学②】鳥肌はバードスキン?

鳥の毛をむしったときの肌が、人間の鳥肌と似ていたことから「鳥肌」という名前が付いたのだが、日本ではどの鳥ということはない。

しかし、英語圏では鳥肌の鳥は「ガチョウ」のことらしい。Goose bumps 「ガチョウのブツブツ」という。マザーグースのグースである。

バードスキンというと鼻で笑われるのでご注意を!

ダヴィンチさん
『bumps』というのは『こぶ』や『でこぼこ』という意味っていうのは覚えておいても損はないかも…。

「顔に鳥肌は立つ?」の雑学まとめ

顔に鳥肌は立たない…はウソ!?音楽で鳥肌が立つ人は○○だよ…についての雑学まとめ

顔に鳥肌が立たない理由と鳥肌に関する雑学、いかがだったろうか。

顔は目立たないだけで鳥肌は立っていたのには驚いた。寒いときだけではなく、恐怖や防衛反応でも鳥肌が立つ人間の身体って本当におもしろいなあと思う。

ちなみに毛穴を閉じるのは立毛筋なのだから、顔の毛穴が開きっぱなしで目立つのは立毛筋の退化のせい? と甘い考えを抱いたのだが、顔の毛穴が目立つ人は、毛穴のゴミや表情筋のたるみが原因! 毛穴ケアがんばれ! ということらしい。鏡の中の私に強くいい聞かせときます…!

ダヴィンチさん
そういえば私、最近鳥肌立つことなくなったなあ…。なんか感情や体が鈍感になってきた気がするよ…。
科学者くん
ダヴィンチさん、最近遠い目をすることが増えましたね…。

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