学生時代の休み時間に遊ぶゲームといえば「大富豪」などのトランプが代表的だが、カードゲームの「UNO」を遊んだ記憶がある人も多いのではないだろうか?
ご存知のように、「UNO」とは4色に分かれた数字カードと特殊カードを使い、配られた手札を早くなくすことを目指すゲーム。
そして、このゲームの特徴といえば、さまざまな効果をもつ特殊カードで他のプレイヤーの妨害をすることだろう。
そのなかでも「ドロー2」と「ドロー4」は、次の順番のプレイヤーに2枚ないし4枚のカードを取らせるイヤらしいカードであり、自分の前に出されたら殺意を覚えるほどである。
だがしかし! 自分が「ドロー2」・「ドロー4」をもっていれば、重ねて出して防ぎ次のプレイヤーにさらなるダメージを与えることができる! これぞ「UNO」の醍醐味! なんて気分爽快なのだろうか。
…のはずだったが、2019年になって公式Twitterが発表したルールによって、「UNO」ファンに衝撃が走っている。
いったい、そのルールとはどんなものなのか? 今回の雑学でご紹介しよう!
【ルール雑学】「UNO」公式ルールではドロー2やドロー4を重ねることはできない!
【雑学解説】意外と知らない? UNOの公式ルール
まずは、2019年5月に公式Twitterが発表した公式ルールを確認してほしい。
If someone puts down a +4 card, you must draw 4 and your turn is skipped. You can’t put down a +2 to make the next person Draw 6. We know you’ve tried it. #UNO pic.twitter.com/wOegca4r0h
— UNO (@realUNOgame) May 4, 2019
ツイートが英語なので簡単に訳すと、次のようになる。
「ドロー4が出された場合、ドロー2を重ねて出して次のプレイヤーに6枚のカードを取らせることはできない」
なんだってー! これまでやってきた「UNO」は何だったんだ…。だが、これをそのまま読むならば「ドロー2にドロー2を重ねることはできる」ようにも解釈できる。
だがしかし! 「ドロー2にドロー2を重ねることはできるんだよね?」という質問に対して、公式Twitterは「No」という無慈悲な回答をしているのだ。さらに「ドロー4にドロー4を重ねるのは?」という質問に対しても「No」という回答のみ。
これまでの「UNO」の常識を覆すこの発表に対して、全世界のプレイヤーのあいだで話題騒然となったのは想像に難くない。私もその1人であり、このトリビアを書いて皆さんにお知らせしたいと思った次第である。
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【追加雑学①】意外と知られていない公式ルール
現在販売されている「UNO」には、ルールが記載されている説明書が添付されている。
とはいえ、「UNO」は初めての人にもわかりやすい簡単なルールなだけに、わざわざ説明書を読んだことのあるプレイヤーは少ないのではないだろうか?
特殊カードでも上がることができる
プレイヤーが上がるとき、数字のカードしか出せない…というルールで遊んでいた方も多いだろうが、それは公式ルールではない。公式ルールでは「スキップ」や「リバース」などの特殊カードでも上がることができるとされているのだ。
しかし、このルールだと残り1枚をドロー4にしておけば場にどんなカードが出ていても上がれるため、最後のドキドキ感が薄れてしまう気がするのは私だけだろうか?
ドロー4は場と同じ色のカードが手札にない場合しか出せない
ドロー4は、場に出されているカードが何色でも出せる最強のカードだが、公式ルールでは同じ色のカードがないときのみ出すことができる。
もちろん、手札は見えないのでウソをついてドロー4を出すこともできるが、他のプレイヤーには「チャレンジ」というルールが用意されており、ドロー4を出したプレイヤーの手札を確認することが可能だ。
もし、同じ色のカードが手札があったときはチャレンジ成功となり、ドロー4を出したプレイヤーが4枚のカードを引くというペナルティが与えられる。
1人が上がったら、そこでゲーム終了
数多くのトランプゲームと同じように、「UNO」も最後の1人が残るまで順番に上がっていくのが普通である。しかし、公式ルールでは最初の1人が上がった時点でゲーム終了なのだ。
残りの人は手札の数字分の点数がマイナスとなり、それを合計することで順位が決定する。計算という手間が加わるために、いまいち盛り上がりに欠ける気がするのだが、公式なので仕方ない。
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【追加雑学②】「UNO」を作った人物の職業は意外なものだった!
全世界で楽しまれている「UNO」であるから、制作した人物はさぞかし有名なゲームデザイナーだったに違いない…と考えがちだが、じつはそうではない。
「UNO」の元となるゲームを作ったのは、アメリカ・オハイオ州の小さな理髪店の経営者であるマール・ロビンス。自宅で家族や友人とゲームで遊ぶことが多かったロビンスは、トランプのキングに逆回転、クイーンにスキップなどの役割を与えたゲームを考案して楽しんでいた。
しかし、カードの役割について混乱が生じて口論になったことで、遊びやすくするためにマジックで各カードに役割を記載。その結果、わかりやすくなってゲームは盛り上がったため、専用のカードを作り商品化することを思い立ったという。
しかし、初版分となる5000セットの「UNO」を製造するためには1万ドルの投資が必要だったため、ロビンスは自宅を売却してトレーラー生活になることで資金を捻出したそうだ。
また、「UNO」というゲーム名はロビンスの息子からの提案であり、スペイン語で「1」の意味。「UNO」という響きは覚えやすく、プレイヤーの手札が残り1枚になってからのクライマックスを表現するものとしてピッタリだったようだ。
そして、ロビンスはトレーラーの側面に「アメリカでいちばん楽しいカードゲーム UNO」という看板を掲げて行商し、その結果全米に「UNO」ファンを獲得していったという。
まさに、アメリカンドリームを実現したかのような話である。
雑学まとめ
「UNO」のルール雑学、いかがだっただろうか。ルールのことなど気にせずに遊んでいた「UNO」であるが、知らないルールが多かったことにはビックリだ。
今回は紹介しなかったが、独自のローカルルールで「UNO」を楽しんでいるプレイヤーも全国にいるようなので、興味のある方は調べてほしい。
また、最近の「UNO」には好きな効果を書き込めるカードも用意されおり、従来のルールにとらわれない特殊カードを追加して、新しい「UNO」の楽しみ方を発見するのも一興だ。
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