アメリカ

グレーだった!アメリカ大統領官邸は"ホワイトハウス"ではなかった

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

アメリカの「ホワイトハウス」はもともと白くなかった!という雑学

「名は体を表す」とはよくいうが、実際に名前を聞いただけで姿形まで思い浮かぶものは珍しい。しかし、アメリカ大統領官邸の「ホワイトハウス」は、名前を聞くだけであの立派な建物と真っ白な外壁がすぐに思い浮かぶ、珍しい例だ。

やはり、アメリカの象徴的な建物だけあって、設計の段階からインパクトを狙ってあの白い外壁にしたのだろう。…と思いきや、実はホワイトハウスは建設された当初は白い外壁ではなかったのだ!

では、どんな経緯で現在のような白い外壁の「ホワイト」ハウスになったのか? その歴史についての雑学を辿っていこう!

【世界雑学】アメリカの「ホワイトハウス」はもともと白くなかった!

ロバート
ホワイトハウスって、『白い家』だからホワイトハウスっていうんだろ?

エイミー
違うのよ、ホワイトハウスって、元の外壁の色はグレーだったのよ。

【雑学解説】大統領官邸が「ホワイトハウス」になった経緯

大統領官邸が「ホワイトハウス」になった経緯についてのトリビア

アメリカ大統領官邸の建設が始まったのは、イギリスから独立して間もない1792年大統領が初代ジョージ・ワシントンだったときのこと。その後、1800年に完成したものの、ワシントンはすでに亡くなっており、初めて大統領官邸に住んだ大統領は第2代のジョン・アダムズだった。

完成した大統領官邸の外壁には石材が使われており、現在のような白色ではなくグレーの建物だったようだ。しかし、イギリスとの米英戦争さなかの1814年、大統領官邸はイギリス軍によって焼き討ちにあい、外壁を残して消失してしまう

ロバート
え?!イギリス軍に焼かれちまったのか?!

大統領官邸・ホワイトハウスの再建

米英戦争後、大統領官邸は残った外壁を使って再建されることとなる。1817年に完成した新しい大統領官邸は、焼け焦げた跡を隠すために外壁が白く塗られており、その外観から「ホワイトハウス」と呼ばれるようになったのだ。

エイミー
焼け焦げた壁の一部は保存されていているのよ。
ロバート
戦争の悲惨さを忘れないように…って意味を込めてるのかな?

そして、セオドア・ルーズベルト大統領時代の1902年にホワイトハウスが増築されたのをキッカケに、正式に「ワシントン・ホワイトハウス」という名称になったのである。

白い外壁になった理由が、戦争だったとは…。意外な歴史に驚いた方も多いのではないだろうか?

スポンサーリンク

【追加雑学】ホワイトハウスには娯楽施設がいっぱい!

外観はよく知られているホワイトハウスだが、その内部がどうなっているかは知らない人の方が多いだろう。そんな人のために、ホワイトハウスの内部を説明している動画がコチラである。

ロバート
ここに住んだら、もうほとんど外出する必要ないよな…。

エイミー
フラワーショップまであるのね!

動画でも説明しているが、ホワイトハウスはアメリカ大統領官邸として、大統領とその家族、そして多数のスタッフが駐在しているため、キッチンや医務室などの生活に必要な設備が用意されている

もちろん、ホワイトハウスは大統領が政務を行なう場所でもあり、記者会見やレセプションのための会場、会議を行なう部屋なども存在する。しかし、なんとそれ以外にも、さまざまな娯楽施設が用意されているのをご存知だろうか?

ホワイトハウスの屋内にはボウリング場や映画館が設置されており、屋外にもプール・テニス場・パッティングゴルフ場・ジョギングコースなどの設備もある。トランプ大統領の家族がホワイトハウス内のボウリング場で楽しむ姿がコチラだ。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Family bowling session at The White House. Vanessa doing pretty well considering she's still wearing high heels😂 👠🇺🇸🇺🇸🇺🇸 #inauguration #trump45 #usa #america #trump #whitehouse #bowling

Donald Trump Jr.(@donaldjtrumpjr)がシェアした投稿 -

意外と立派な施設なのが、さすがアメリカ! といった感じである。

エイミー
ホワイトハウスでボーリングなんかしたら、さぞ気持ちがいいでしょうね!

おすすめ記事

ホワイトハウスで作られているビールがあるという雑学
自由の国!ホワイトハウスではビールが作られている

続きを見る

大統領の趣味を反映したホワイトハウス

そして、ホワイトハウスには各大統領の趣味や嗜好によって、さまざまな娯楽設備が入れ替わりで設置されているとのこと

たとえば、セオドア・ルーズベルト大統領のときはポーカールームウィルソン大統領やクーリッジ大統領の時代にはビリヤード台が設置されていたこともあるそうだ。

なお、2019年には、ゴルフ好きのトランプ大統領が、ゴルフシミュレーターを設置したことが話題となっている

ちなみに、日本の首相官邸には、政務に必要な設備はあるものの、娯楽施設は存在しないようだ。ただ、議員会館には国会議員と秘書だけが使えるトレーニングジムがあるらしい。

ロバート
『遊んじゃだめだけど、体は鍛えろよ』ってことか?!

エイミー
日本人のストイックさが表れているわね…。

雑学まとめ

グレーだった!アメリカ大統領官邸は"ホワイトハウス"ではなかったというトリビア

今回の雑学はいかがだっただろうか。ホワイトハウスほど名を知られている建物が、最初は白くなかったとは驚きだった! 焼き討ちにあっていなかったら、「グレーハウス」とか「ストーンハウス」という名前になっていた可能性もあったかもしれない…!

しかし、やはりあの白い外壁のインパクトは強烈だ。もしもグレーのままだったら、現在ほど世界中で有名になってはいなかっただろう。災い転じて福となす…とは、まさにこんなことかもしれない…と思う筆者であった

エイミー
多くの命が奪われる戦争には反対だけど、グレーの外壁のホワイトハウスだったらインパクトには欠けていたでしょうね。
ロバート
そうだな。グレーのホワイトハウスなんて、アメリカっぽくないぜ!

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。