皆さん、平熱はどれくらいだろうか。おそらく36~37度の範囲に収まるのではないだろうか。そして、38度を超えたあたりになると熱があると判断して、会社を休もうかなと思うことだろう。
インフルエンザなどの場合は、39度や下手すると40度を超える場合もあり、そうなってしまうととてもつらく「自分、このまま死ぬかもしれない」と思った方も少なくないのではなかろうか。
しかし、人間の生存限界体温は42度らしい。今回はこの人間の生存限界体温について調べてみた。雑学として紹介していくので、最後までご覧いただきたい。
【人体雑学】人間の生存限界体温は42度
【雑学解説】人間が生存できる体温の限界は42度
人間の体温が42度を超えると、たんぱく質が変性したり、酵素の働きがおかしくなったりして、生命活動の維持に支障をきたす。この状態が長く続けば最悪死んでしまうこともあるのだ!
42度を超えたら即死ぬというわけではないが、熱が下がらなければそのまま人生の終焉を迎えてしまう。それに人間の体温はそこらの病気で42度を超えることはない。42度を超えたら何か異常な事態が起きていると考えられる。
つまり42度を超えたら速やかに病院に行き、解熱剤を服用するしかない。こうなったら必要な対処法にさしたる違いがないので、体温計も42度までしか用意していないのだ。
ちなみに、人間は42度以上の外気の中にいても耐えられるようになっている。たとえば、お風呂やサウナが分かりやすいと思う。
最近では温暖化の影響で、夏の一番暑い時期は42度近くになることもある。外気が42度のなかでも耐えられることになんだか矛盾を感じる。
これは人間の体に調節機能があって、深部体温はそれほど上がっていないためである。ただ、あまりに長い時間とどまると低温やけどや熱中症になって、最悪死んでしまうこともあるので、サウナやお風呂はほどほどにしておいたほうがいい。
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【追加雑学①】動物の体温は人間より高め
動物の体温は人間より高めに設定されていることが多い。たとえば、犬・猫・牛・ヤギ・豚など比較的身近な動物は、38度~39度のあいだにある。
特に鳥の体温は高く、40度を超えている種類も珍しくない。ニワトリなどは平熱が人間の生存限界体温の42度に達する。
体温の差は筋肉量や運動量が影響しているらしい。鳥の体温が高いのは空を飛ぶのがそれほど大変だからである。たしかに鳥の体をみるとわかるが、筋肉がとても発達している。
ちなみに、人間の体温も筋肉量によって上下し、運動不足や加齢によって筋肉が衰えると、基礎体温も落ちてしまう。そのためボディービルダーなどは体温が高く、平熱が37度を超えている人も多い。
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【追加雑学②】低い体温の限界は?人間は35度を下回ってもやばい
人間の高い体温の限界が42度なら、低い体温の限界はどれくらいになるのか。答えはズバリ35度である。
平熱がだいたい36度5分であるから、下の限界まで1度5分しかない。上の限界よりも下の限界のほうが平熱からは近いのだ。
一応、生命を維持できる限界は34度なのだが、35度の時点で相当ヤバい。直腸温が35度以下だと「低体温症」と診断され、低体温症で死ぬと死因は凍死となる。
また、基礎体温が低い場合、ウイルスへの抵抗力が弱く、風邪や自律神経失調症などの様々な病気にかかりやすい。さらに、がん細胞は35度を好むため、低体温はがんになりやすいともいわれている。
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まとめると、35度を下回ると死の危険が生じ、様々な病気にかかるリスクも高くなるのだ。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだったろうか。人間の生存限界体温は42度。42度を超えると、限りなく死に近い状態となってしまうことが分かったのではないかと思う。一般的に高熱の病気の代表格といえるインフルエンザにいたっても、42度の体温が生じることはまずない。
普通に過ごしていれば42度を越えることはまずありえないので、ひとまずは安心していただきたい。ただ近年は温暖化の影響で、外気温が高まっている。そうした外気の影響から、体温が高くなり熱中症などにかかる危険はあるので、その点は注意いただきたい。
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