世界のびっくり 驚き

ダビデ像の秘密を徹底解剖!目がハートな理由は?なぜ包茎?【動画】

zatsugaku

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

ダビデ像の雑学を徹底解剖

イタリア・フィレンツェのアカデミア美術館に、ルネッサンス期の彫刻家・ミケランジェロが制作した、あの有名なダビデ像がある。凛々しい顔立ちと引き締まった筋肉。なぜか裸なのに気取っているのがカッコイイ像だ。

このダビデ像、実は雑学の宝庫であることをご存知だろうか? ダビデの戦いのエピソードが像のモデルになっていたり、目がハート型になっていたり、なんか肩にかけてたり、男性の象徴的なモノがアレだったり…ダビデ像は知れば知るほどとても面白いのだ!

というわけで、今回はそんなダビデ像にまつわる雑学を紹介していくぞ!

【面白い雑学】ダビデ像の秘密を徹底解剖!

秀吉くん
いやあ…ダビデさん、憧れるっすねえ…男の中の男って感じっす!
信長さん
まさに理想的な体格だな。しかし…アレが小さいよなあ…
秀吉くん
殿!そこはスルーしません…!?

【雑学解説】ダビデ像はミケランジェロの最高傑作!

まずは、アカデミア美術館のダビデ像を動画で観てみよう。

この動画では珍しく、なかなか見れないダビデ像の後ろ姿も映されている。

秀吉くん
ダビデさんの背中は初めて見たっすねえ!

ダビデ像の高さは5.17メートルもあるというから、実物はすごい迫力に違いない…。

ミケランジェロの最高傑作と称されるこの作品は、細部まで見ていくとさらに驚くような技術が隠されているぞ!

ダビデ像のモデル「ダビデ」とは?

巨人ゴリアテを投石器で倒す羊飼いのエピソードが元になっているというトリビア

ゴリアテを目の前にするダビデ

ダビデは古代イスラエルの王で、旧約聖書にも登場している英雄である。

古代イスラエルを最初の国王・サウルが統治していた時代、イスラエル人はペリシテ人と戦いを繰り返していた。ペリシテ人の中には一際大きい体のゴリアテという巨人がおり、イスラエル人に挑発を繰り返して怖がらせていたという。

そんな訓練された兵士でも怖がるゴリアテの挑発を恐れず、立ち向かったのがダビデだった。ダビデはとても勇敢だったが、ただの羊飼いなので剣を持っていない。なんと投石器ひとつでゴリアテに立ち向かったのだ。…裸で。

信長さん
勇敢な男だ!家臣にほしい!

そして彼の投石器から放たれた石は、見事ゴリアテの額にヒットし、なんと一撃で倒してしまったのだ! 本当は見かけだけでめっちゃ弱かった…という話ではない。

スポンサーリンク

【追加雑学①】ダビデが肩からかけているものはなに?

ダビデが肩からかけている投石機に関する雑学上記のダビデ像をよく見てほしい。

肩からなにかをかけているのがわかる。風呂上がりではない。

実は、これがさきほど紹介した「投石器」なのだ。巨人・ゴリアテを倒した武器である。

そう、ダビデ像はまさに投石器片手に、ゴリアテを睨みつけている最中のダビデの姿なのだ! 裸で!

秀吉くん
裸裸しつこいわ!

ちなみに投石器は羊飼いの必須アイテムで、害獣に当てたり、羊の誘導に使用したのだそうだ。害獣を追い払う道具で倒されるゴリアテ…やっぱり弱かったんじゃ…。

背中には投石器の紐が通っており、まるで乾布摩擦…ではなくて、左手に握った石をこれから飛ばすことがよくわかる。

ゴリアテと戦う姿だとわかって見ると、印象も変わってくるのではないだろうか。

スポンサーリンク

【追加雑学②】ダビデ像の頭と手がデカすぎる理由とは?

ダビデ像を見て、美少年というよりは「頭デカイな…」と思った人もいるんじゃないだろうか。ついでに手もデカイし、スタイルが良いのか悪いのか…。

まあ弘法も筆の誤りっていうし…と思うところだが、これは決してミケランジェロがバランスを間違えたわけではない。

彼が制作を依頼された当初、ダビデ像は「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の一部…通行人からすれば見上げるような位置に設置される予定だったのだ。

それが紆余曲折あって「ヴェッキオ宮殿前」→「アカデミア美術館」と、設置場所が変更になった。つまり! そんなに近くで観られることは想定していなかったため、頭のデカイ、アンバランスな感じになってしまったのである。

信長さん
というか…見上げられることを想定してサイズ調整できるって…恐ろしくスゴいな…。当時はコンピューターとかないわけだからな…
 

そして2010年には、実際に設置される予定だった場所にレプリカを設置するプロジェクトも行われたぞ!

こちらの動画がその様子を撮影したものだ。

秀吉くん
ダビデさんが空中散歩してるっすねえ!

なるほど…そもそも今みたいに近くで観られる感じではなかったわけだな。

スポンサーリンク

【追加雑学③】ダビデ像の目がハート型になっている理由とは?

ダビデ像の目がハート型になっている理由に関する雑学

よーく見ると目にハートが描かれている

ダビデ像の顔をよく見てみると、実は目の形がハート型に彫られていることに気付く。…え、視線の先に居るのってゴリアテだよね? ダビデさん…まさか…。

秀吉くん
古代のBL的な展開があああ!!!

…なんてことは当然ない。また、戦いの最中に好きな女の子のことを考えていたわけでもない。このハート型は、目に差し込んだ光を表現したものなのだ。

ダビデが睨みつけている相手は巨人のゴリアテ。ということは、ダビデは敵を見上げることになる。見上げた時というのは、目の上側に光が反射して白く見えるものだ。

そう、ハート型に彫られていたのは、黒目の上側だけ光が反射しているように見せるため。ど…どんだけ緻密に作られているんだ!?

さらには、右目と左目で見ている方向が違うことも近年の研究で判明している。いわゆる斜視だ。誰が気にするわけでもないわずかな差も、ミケランジェロにとっては重要な表現の一部だったのかもしれない…。

【追加雑学④】ダビデ像の右半分は「静」、左半分は「動」を表している?

ダビデ像は右半分と左半分で「静」と「動」を表現していると考察する専門家もいる。

そう聞いてから像を正面から見てみると、右側は真っ直ぐ…凛とした感じで立っているのに対し、左側は足を投げ出し、今にも動き出しそうな印象に見えてくるから不思議だ。

人体を忠実に再現した緻密さに加え、静と動という芸術的な観点も両立させる。ミケランジェロがどう考えていたのかはわからないが、いかにも天才の仕事っぷりである。

信長さん
天才すぎるだろ…

スポンサーリンク

【追加雑学⑤】ダビデ像は大理石が足りなかった…

ダビデ像は大理石が足りなかった…というトリビア

夕暮れにたそがれるダビデさん

ミケランジェロは彫刻で人体を再現するため、医師に頼み込んで遺体解剖の現場を見学するほどの研究家だったという。そのため彼の彫る彫刻は生物学的な観点から見てもおかしな部分がまずなかった。

しかし…最高傑作であるはずのダビデ像には、一ヵ所おかしな部分があるのだ。ダビデ像は、通常なら筋肉で膨らんでいるはずの肩甲骨と背骨のあいだがくぼんでいるのである。

秀吉くん
あら!?ミケランジェロさん!??

これはミスではなく、その筋肉分を補うだけの大理石が用意できなかったことによる、苦肉の策だったという。ミケランジェロは嘆いていたようだが…大丈夫。言われないと気付かないよ。そんなこと。

【追加雑学⑥】ダビデ像はなぜ包茎?なぜあんなにアレが小さい?

ダビデ像はなぜ包茎?なぜあんなにアレが小さい?というトリビア

どうしても目がいってしまうダビデ像の股間部分。

信長さん
ダビデ像を語る上で、この話題は避けられないな。

とっても立派な体格のわりに、皮を被っていらっしゃる包茎状態である。しかも大きさもまったく自慢できるサイズではない。銭湯では隠したいレベルだ。

秀吉くん
ちょっと恥ずかしいっすよねえ…

これはどういうことなのか。

スポンサーリンク

ダビデ像が包茎である理由とは?

ダビデ像のモデルである「ダビデ」は、古代イスラエルの王=ユダヤ人である。ユダヤ人には「割礼」という儀式があり、これは男のアレの包皮の切除をするもの。

つまり、ユダヤ人であるダビデが包茎であるはずがないのだ。

秀吉くん
じゃあなんで皮を被ってるんすかね?

ダビデ像が包茎であるのには、いくつかの説がある。

  • 実はダビデはユダヤ人ではなかった(聖書のダビデではなく一般人がモデルだった)
  • 古代ギリシャの美意識に基づいていたため割礼しない選択をした
  • ルネサンス時代のヨーロッパは包茎が普通だった
  • ミケランジェロの趣味でそうなった

しかし、500年以上前に作られた彫刻なので、もはや答えは迷宮入りしているのが実情だ。

信長さん
ミケランジェロに聞けないかなあ…

ダビデ像のアレが小さい理由とは?

ダビデ像のアレが小さい理由に関する雑学

そしてもう一点。

筋骨隆々の男らしさオーラ全開なのに、ダビデ像の男の象徴部分はやけに小さい。これでは貴婦人たちにガッカリされかねないのではないか。

秀吉くん
ガッカリされたら立ち直れないっす!いろんな意味で!

しかし、実はこれには理由がある。

まず、ダビデ像のような古代ギリシャをモデルにした彫像は、揃いも揃ってアレが小さい。その理由は意外なことに、古代ギリシャではアレが小さいほうが良いとされていたからである。

逆に大きいアレは醜さや欲望の象徴として忌み嫌われていたらしい。現代でもエロいことばっかりしているやつに「サルかよ」と言ったりするが、古代ギリシャではアレが大きいことが動物的だと思われていたのだ。

  • アレが小さい…理性的、論理的、知的
  • アレが大きい…動物的、愚か、色浴

ミケランジェロによってダビデ像が作られたルネサンス時代は、古代ギリシャの影響をモロに受けていた。そのためダビデ像のアレも小さくなったと考えられるのだ。

信長さん
たしかに…全裸状態でアレが大きかったら、そこにしか目がいかないな…

スポンサーリンク

恐怖でアレが小さくなっているという説も

ダビデ像のアレが小さい理由は、古代ギリシャの影響という説が有力だが、一方で、恐怖でアレが小さくなっている説もある。

これは、フィレンツェの2人の医師が発表した論文に記載されているのだが、なぜダビデが怖がっているかというと、ダビデの状況を思い出してほしい。巨人・ゴリアテとの戦闘前なのだ。

男性のみなさんはわかるだろうが、恐ろしい状況に陥ったときにギンギンになれるはずがない。そんなヤツはただの変態である。

というわけで、ダビデのアレも縮んでしまっているという説だ。

表情や姿勢は悠然としているのに、アレが小さくなっていることが恐怖を表している…。面白い解釈である。

秀吉くん
なるほど〜…勉強になるっすねえ…

【追加雑学⑦】ダビデ像はフィレンツェの人々の「戦いの象徴」でもある

ダビデ像はフィレンツェのいろんなところにあるという雑学

ショーニリア広場のダビデ像

フィレンツェには、前述の動画に出てきたショーニリア広場や、街を一望できるミケランジェロ広場など、ダビデ像のレプリカがたくさん設置されている。街のいたるところでダビデ像に会えるのだ。

そう、フィレンツェの街とダビデ像の関係はかなり深い。

1861年にイタリア王国が樹立されるまでのあいだ、イタリアは小国が乱立するバラバラの地域だった。フィレンツェも都市ではなく、強国に囲まれる小さな国のひとつだったのだ。

当時のフィレンツェの人々は、ダビデが巨大なゴリアテに勝ったように、自分たちも大きな権力に屈しないぞという意志をダビデ像に反映していたのだという。

つまりダビデ像は、フィレンツェの人々の「戦いの日々の象徴」なのである。どおりでいたるところに作られているわけだ。

信長さん
ダビデ像から力をもらっていたわけだな。

スポンサーリンク

【追加雑学⑧】ミケランジェロ以外にもある!ダビデを再現した作品たち

ダビデ像というとミケランジェロの彫刻が一番に浮かぶが、これ以外にもダビデをテーマにした作品はたくさんある。

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニのダビデ像

ミケランジェロのように投石器を構えるシーンを再現したものなら、17世紀イタリアの彫刻家・ベルニーニのダビデ像が、ローマのボルゲーゼ美術館に飾られている。

ベルニーニのダビデ像は投石器に石を装着し、今まさに投げようとしているかのような姿。

ミケランジェロのものよりも動きがわかりやすく作られている。しかも裸ではなく、腰に布を巻いているぞ! …え? そこじゃない?

秀吉くん
そこじゃねーわ!

ドナテッロのダビデ像

同じくイタリアの彫刻家・ドナテッロが作成したダビデ像も有名である。

こちらは作られたのが1400年代なので、ミケランジェロのダビデ像より100年ほど古い。大理石製とブロンズ製の2種類がフィレンツェのバルジェロ博物館に飾られているぞ!

ドナテッロのダビデ像は動画の1:40~だ。

剣を片手にポーズを取っているから、これはゴリアテと戦った後の姿だろう。

ダビデはゴリアテが倒れるとゴリアテの剣を奪い取り、その首をはねたという逸話もあるのだ。けっこう容赦ないな…。

信長さん
オレでもそうするがな。

ほかのダビデ像に比べると筋肉もなく、少年っぽさがある。まあ聖書の登場人物だから、実際どんな姿をしていたかはわからないよな。

ダビデ像の雑学まとめ

ダビデ像の雑学まとめ

今回はイタリア・フィレンツェのアカデミア美術館に飾られているダビデ像のトリビアを紹介した。

ダビデは強靭な巨人に、羊飼いの道具である投石器だけで立ち向かった勇敢な人物だ。断じて風呂上りではない。その勇気がフィレンツェの人々を支えた時期があったこともまた、歴史の重みを感じさせられるエピソードだった。

ダビデ像は現在、倒壊の危機も囁かれており、対策を検討中だという。どうか今後もフィレンツェの街の象徴として守り続けてほしいものだ。

秀吉くん
いや〜!ダビデさんのことがよくわかってよかったっす!
信長さん
全国のアレに悩む人たちに勇気を与える像ということもわかったな!

おすすめ記事

「考える人」は何かを考えている象ではなかったということに関する雑学
ロダンの"考える人"は、実は"見ている"像だった。日本でも本物が観れるよ!

続きを見る

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人
zatsugaku

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

© 2020 雑学カンパニー