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ショック…?日本の桜は80%がクローン桜【ソメイヨシノ】|自然雑学

日本の桜の80%がクローン桜という雑学

「春といえば桜」というくらい我々日本人に親しまれている春を代表する花。桜を見ながら美味しいものを食べて楽しむ「お花見」を毎年楽しみにしているという人も多いはずだ。

実は国内の80%の桜がクローンであることを知っているだろうか? そう、SFやミステリーなどでよく登場するあのクローンだ。

毎年見ている桜がクローン…。本当なんだろうか? 今回は日本の桜の80%がクローンというトリビアについて解説していこう。これを知れば、桜に対する今までの認識が変わるだろう。

【自然雑学】日本の桜の80%がクローン桜

日本の桜の80%はソメイヨシノ。そして、ソメイヨシノは全てクローンでできている。

【雑学解説】日本の代表的な桜・ソメイヨシノは同じ遺伝子をもつクローン

日本の桜で代表的な品種といえば、ソメイヨシノ。日本国内にソメイヨシノは100万本以上植えられており、国内の80%を占めているといわれている。そのソメイヨシノがなんと、全て同じ遺伝子をもつクローンだというのだ。

桜がクローン…。なんかものすごいショックを受けてしまうのは私だけだろうか。

そもそも、なぜソメイヨシノはクローンなのか? その謎はソメイヨシノの誕生に隠されている。

ソメイヨシノは、「オオシマザクラ」と「エドヒガン」という桜を交配させ、江戸時代末期に誕生したのが始まりといわれている。ここで誕生したソメイヨシノが、とにかく美しかった。

その美しさは桜界の中で絶世の美女として、たちまち有名になったという。桜界の美女と呼ばれるなんて、ソメイヨシノは本当に美しいんだな~と感心してしまう。

ちなみに、このソメイヨシノという名前。東京都の豊島区「染井村」にある花屋が「吉野」という名前で販売したのが名前の由来といわれている。しかし、吉野だと吉野山に咲いている桜とごちゃまぜになるということで、現在の「ソメイヨシノ」というカナ表記になったのだとか。

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接ぎ木によってクローンを増やした!

この美しい桜を一代で終わらせてしまうのはもったいない! なんとかソメイヨシノを美しい姿のまま後世に残したいと人々は考えた。しかし、ここで問題が発生した。

通常、植物が増えていくには交配する相手が必要になる。だが、残したいソメイヨシノは誕生した1本のみで当然相手はいない。

相手がいなければ当然交配できない。そうなるとこの美しいソメイヨシノは、後世に伝えられずに命尽きてしまう…。

人々が考えた末に生み出した画期的な方法。それが「接ぎ木」というクローン作製法だったのだ。

クローンというと何となく抵抗を感じるが、接ぎ木と聞くとすんなりと受け入れられるような気がする。日本語は不思議だな…。

クローン製法だったら交配相手がいなくても、数を増やしていくことができる。ソメイヨシノは、接ぎ木というクローン製法でどんどん数を増やしていった。では、その方法で増えたソメイヨシノを見ていただこう。

みんな同じ遺伝子どうしなのか…、そう思うと不思議な気持ちになる。それはそれとして、なんて美しいんだろう。これぞ日本の春だ。

ちなみに、現在日本には600種近くもの桜があるといわれている。そんなに桜の種類があるなんて、初めて知った。

話がそれたが、その600種近くある桜の中でもソメイヨシノは花が大きく固まって咲くため、より美しく見えるといわれている。ソメイヨシノは桜界の中のN0.1の美女というわけだ。

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【追加トリビア①】桜には毒がある!?

春の訪れを教えてくれる桜。毎年美しい桜を見ながらのお花見を楽しみにしている、という人も多いだろう。

しかし気をつけてくれ、この桜。実は毒があるというのだ。

桜に毒!? 一体どういうことなんだろう?

桜の木の中で毒があるのは、葉の部分。問題の毒は「クマリン」と呼ばれるもので、雨水とともに桜の木周辺の地面に落ちて毒をまいている。

このクマリンの毒で、桜の根元周辺は雑草が生えにくくなり、効率よく桜の木が栄養素を吸収できるようになるのだ。自分(桜の木)の成長のために、毒で雑草を生えにくくさせる…少し怖い気もするが、実によくできている。

ここで桜の葉と聞いて、「桜餅の葉は大丈夫なの?」と不安に思った人もいるだろう。

安心してくれ。桜餅の葉程度であれば、我々人体には影響はないといわれている。大丈夫だからといって食べ過ぎると、お腹も壊しそうだから食べ過ぎには注意してほしい。

ちなみに、桜餅の良い香り。実はあの香りはクマリンの毒の香りなのだ。

良い香りだと思っていたのが、実は毒の香り…。影響はないと分かっていても少し恐ろしく感じてしまう。桜は美しいだけじゃなく、恐ろしい一面もあるということか。

【追加トリビア②】ソメイヨシノが桜の開花予想に使われる理由

春が近づくとテレビのニュースでよく聞く、桜の開花予想。この開花予想で使われている桜の大半は、ソメイヨシノだということを知っているだろうか?

600種類もある中でどうしてソメイヨシノなのか?

これもクローンが関係している。クローンでできているソメイヨシノは、桜が開花する気温や日照時間という条件が全て同じなので、一斉に開花が始まる。

また、ソメイヨシノは日本の桜の8割を占めているため、ソメイヨシノが咲けば日本の大半の桜が咲く。いわれてみれば、毎年一斉に桜が咲き始めている。このような理由からソメイヨシノは、開花予想の花としてピッタリというわけだ。

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トリビアまとめ

日本の桜の80%を占めるソメイヨシノが、まさかのクローンという今回のトリビア…。衝撃を受けた人も多かったのではないだろうか?

今回のトリビアを参考に、今度花見をするときは、ソメイヨシノ1つ1つの花の形がどこまで似ているのか、という点に注目してみるといいだろう。今までと違った、桜の楽しみ方ができると思う。

私も花を見比べてみたい。早く次の花見がしたいな!

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