巨大な高級ホテルは、ラスベガスの夜景をきらびやかに彩る。そして、そのなかにはカジノ! 誰しも一度は「ホテルで極上のサービスを受け、カジノで豪遊してみたい!」などと夢見るものだ。
しかし、ラスベガスのホテルは華やかなだけではない。カジノでギャンブルに夢中になった富豪は、ときに何億円も負けてしまうことがある。全財産を失い、失意の果てに自殺してしまったなんてことも珍しくないのだ。
そんなラスベガスのほとんどのホテルは、飛び降り自殺を防ぐため、客室の窓が開かない作りになっている。
…というのは単なる都市伝説だ。ラスベガスのホテルが、いわくつきなどということはないのでご安心を!
だが、窓が開かないというのは本当だ。「せっかくの高層ホテルなのにもったいない!」と思ってしまうが、これにはホテルの経営上の深~い理由があった。今回はこの理由を、雑学としてご紹介していこう!
【世界雑学】ラスベガスのホテルの窓が開かない理由
【雑学解説】全自動窓拭き機を使用するので、窓が開けられていると都合が悪い
ラスベガスの夜景を彩っている超高層ホテルは、客室数もやはり桁外れに多い。ラスベガスNo.1の規模をもつ「MGMグランド」にいたっては、堂々世界一位の6852室を有している。
他にも客室総数4000室を超えるホテルが、ラスベガスには軒を連ねているのだ。
それだけの客室数があるホテルが多数存在するということは、世界にはきっとたくさん金持ちがいるのだろう…。そして、ホテルの窓が開かない理由も、その客室数の多さに関係している。
考えてもみてほしい。6852室の窓拭きをすべて人力で行うなど、無謀も無謀だ。よってラスベガスのホテルでは多くの場合、全自動窓拭き機を利用する。
通常、人が窓を拭いているのなら、窓が開いている部屋があったとしても、そこを避けて拭くことができる。しかし全自動窓拭き機の場合、窓を開けていれば室内は水浸しになってしまう。
「〇時~〇時までは窓を開けないでください」などと決まりをつくっても、窓の閉め忘れをする人は絶対にいる。ならばいっそ窓が開かなければいい…といった具合だ。
こちらは「MGMグランド」の様子が見ることができる動画だ。カジノも少し映っている。ホ…ホテルなのか!?
カジノで過ごす時間を増やす目的もある?
またカジノの利益を上げるために、客室にいる時間を短くさせようと、窓を開かなくしているという説もある。客室にバルコニーでも付いていれば「街並みを見下ろしながら一服しようか…」といった気持ちにもなる。
しかし「窓も開かないし、客室にいても何も面白くない」となれば、お客様も自然とカジノへ足を運ぶ…というカラクリだ。その他にも空調の関係など、いろいろな説があるが、真意を知るのは経営に関わっている人ぐらいのものだろう。
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【追加雑学】ラスベガスがホテルとカジノの街になった理由
ところでどうしてラスベガスは、カジノや高層ホテルが乱立しているのだろうか。火のない所に煙は立たぬ…ではないが、これにもれっきとした理由がある。
ラスベガスのカジノは元を辿ればギャングの所有物だった。つまり当時「カジノは儲かる」と、ラスベガスのギャングの間でカジノ建設が流行したのだ。
事の発端は1946年、ベンジャミン・シーゲルというギャングが建てた「フラミンゴホテル」だ。ここにカジノを併設した結果、莫大な収益が上がり、他のギャングたちもその後に続いたという。
そして実は「大規模なカジノはホテルに伴う施設でないと認められない」という法律がある。だから「カジノを建てる=ホテルを建てる」ということになり、ラスベガスはホテルとカジノの街になっていったのだ。
もちろん今となっては、ギャングが経営しているなどということはないので、安心して豪遊してほしい!
雑学まとめ
ラスベガスのホテルの窓が開かない理由は、全自動窓拭き機を使用するからという雑学をご紹介した。
しかし「自殺を防ぐため」という都市伝説も、カジノの恐ろしさと、ホテルの特徴を踏まえれば「あり得なくもない…」と思わされてしまう。これを考えた人にも感心させられるものだ。
しかし実際はホテルがその美しい景観を保つための工夫だ。やはり超高級ホテルともなれば、お客様の満足に添えるよう、日々創意工夫を繰り返しているのだろう!
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