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臭うかもです。レスリング選手が試合中にハンカチを持つ理由とは?

雑学カンパニー編集部

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レスリングの試合中は、必ずハンカチを持っていなければならないという雑学

スポーツの世界には、その世界に携わる人でないと理解できない不思議な決まり事がちらほらとある。

たとえば、相撲で取り組み前に塩を巻いたり、サッカーで選手が子どもと手を繋いで入場したり…。そんな中で私がいちばん気になるのが、レスリングの試合前に選手が白いハンカチを審判や対戦相手に見せることだ。

あの白いハンカチには、いったいどんな意味があるのだろう? 今回の雑学ではその疑問に迫っていこう。

【スポーツ雑学】レスリングの試合中は、必ずハンカチを持っていなければならない

新人ちゃん
なんでレスリングの選手って白いハンカチ持ってるんっすか?汗拭き用?
マッチョ課長
違う違う新人ちゃん…。止血目的のために、選手はハンカチを携帯しなければならなかったんだ。

【雑学解説】レスリングの試合では、止血用にハンカチを持っている

レスリングの選手が試合の際に常備しているハンカチは、もともとは相手や自分が出血した際、応急処置をするためのものだ。日本レスリング協会公式サイトの着衣規定にも、以下の記述があり、ハンカチを忘れると即失格になる。

出血の場合のため、ハンカチをシングレットの中で所持する。

(出典:日本レスリング協会公式サイト/レスリング・ルール

激しく身体がぶつかり合うレスリングでは、選手が流血してしまうことも珍しくない。

そういったときに止血をせずに試合を続けると、相手の身体に血が付いてしまったり、会場を血で汚してしまったり、いろいろ問題がある。そのため、ハンカチを持っておき、すぐに止血することがルールになっていたのだ。

レスリングは格闘技だが、歴史の長い紳士のスポーツである。白いハンカチを持つルールは、相手への気遣いを表し、試合前にそれを見せるのも礼儀

なんか日本の武道の精神に近いものを感じるよね。剣道の試合なんかでも、相手への礼儀がなければ失格になることがあるし。ちなみに色や柄に規定はないが、みんな習わしとして揃って白を持っている。これも規律を重んじる風潮ゆえか。

現代ではハンカチは慣習的に持っているだけ

と、以前はこのようにハンカチでの止血がルールになっていたが、現在は実際に止血を行うことはなくなった。選手はみんな慣習的にハンカチを持っているだけである。

考えてもみてほしい。現代のレスリングの公式試合となれば、安全に備えて医療班が待機していることは明白である。選手がわざわざ応急処置をする必要性は微塵もない。

だいいち、自分がケガしたときに使うぶんにはいいかもしれないが、対戦相手にこのハンカチを使われるのはちょっと…いや、だいぶ嫌だ。

パッと見でわかるように、レスリングのタイツ状のユニフォーム(シングレットと呼ぶ)にポケットはない。…ハンカチはどこにしまうの? というと、ユニフォームの内側である。

そんなもん、止血に使ってほしくないよね? 汗とかすごそうだし…。そのため、対戦相手が止血のためにハンカチを取り出そうものなら、たいていの選手は全力で拒否する。

新人ちゃん
まぁ…ハンカチがどこにあったかを考えると…。

このようにレスリングのハンカチに本来の止血という意味はなくなり、今は相手への気遣いを示す意味だけが残ったのだ。

2018年ごろからは、レフェリーによるチェックも廃止されているが、持っていないと失格になるのは変わらない。完全に選手の意識を問うためだけの決まりになったといえるだろう。

【追加雑学①】他にもある?レスリングの変わったルール

レスリングには、白いハンカチの常備以外にも、ちょっと変わったルールがある。ここでは、それを紹介しよう。

レスリングでヒゲはNG

レスリングでは、選手がヒゲを生やした状態で競技することが禁止されている。理由は、肌にあたったときに痛いから。ただし、ヒゲが仙人のように伸びていれば痛くないので、反則にはならない。

マッチョ課長
試合中に相手の毛むくじゃらのヒゲが当たるのは…あまり気持ちのいいものではないと思うが…。

ビデオ判定のときにスポンジを投げ入れる

近年、レスリングでは微妙な判定の場合にセコンドがビデオ判定を要請する「チャレンジシステム」が導入されている。チャレンジの際には、四角いキューブ状のスポンジをマットに投げ入れ、それを合図にビデオ判定が行われるぞ。

なお、2016年のリオデジャネイロ五輪では、スポンジの代わりに大会マスコット・ヴィニシウスくんのぬいぐるみを投げ入れるルールとなった。

なんでスポンジ…? と思っていたが、要は当たってケガをするようなものでなければ、なんでもいいわけだ。

マッチョ課長
中国のとある世界大会では、ドラえもんのぬいぐるみが使われたそうだぞ。
新人ちゃん
え?それなんかやだな…。

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【追加雑学②】ハンカチ王子のハンカチはルール違反だった?

ところで、ハンカチといえば、かつて甲子園を沸かせた「ハンカチ王子」こと、プロ野球・日本ハムの斎藤佑樹投手を思い浮かべる人も多いだろう。

マウンド上で汗を拭く姿がとても好印象だった斎藤投手だが、実はマウンド上にハンカチを持ち込むのはルール上、認められるかどうか怪しい話である。

野球規則には「投手はいかなる異物でも、身体につけたり、所持することを禁止する」という条項があり、「本項に違反した投手はただちに試合から除かれ、自動的に出場停止となる」とされいる。

いかなる異物でも…ということは、ハンカチももちろん当てはまる。文言通りに解釈すれば、斎藤投手のマウンド上の行為はルール違反であり、即刻退場でもおかしくないのだ。

新人ちゃん
マジっすか?ルール上ではハンカチすら持ち込めないなんて…。でも、ハンカチ王子って別に出場停止になってないっすよね?

ただ、あれだけ「ハンカチ王子」と人気になってしまえば、審判もルール違反だとは言いづらいだろう。

それに、そもそもハンカチを持ち込んだからなんだという話である。当時、ルール違反になるということを意識していた審判がいたかどうかも謎だ。

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「アマレス兄弟」という元レスリング選手2人組のお笑いコンビをご存知だろうか?

実際にレスリングをやりながら、先ほど紹介した「知られざるレスリングのルール」や「レスリングあるある」をネタにするという芸風のコンビである。

今回のトリビアを書くにあたり、アマレス兄弟のネタは非常に参考になった。感謝の意味も込めて、ここで紹介しておこう。

正直、彼らがまだ売れているとは言い難いが、興味がある人は応援してもらえれば幸いである。

マッチョ課長
オレはこういうの嫌いじゃないな…。

雑学まとめ

今回は白いハンカチをはじめ、レスリングのルールにまつわる雑学を紹介した。

レスリングは日本がオリンピックでメダルを期待できる競技とあって、昨今の注目度も高い。日本人選手の活躍ももちろん楽しみだが、ハンカチの見せ合いの際には、ぜひ今回の雑学に思いを馳せてみてほしい。

選手たちの些細な行動の意味が理解できれば、競技を観るのもより楽しくなるはずだ!

マッチョ課長
ちなみに古代オリンピックのレスラーたちは、全身にオリーブオイルを塗っていたんだ。
新人ちゃん
テッカテカ…。なんかすべって試合にならなさそうな気がするんっすけど…。

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